スニーカー履いて

‘猫’も歩けば・・・今日はどんな出会いが?

旧古河邸の初紅葉

2013-11-14 | 東京・川崎


午前中に 少し気の張る用事を済ませて、ちょっとひと息入れたくなりました☆

で、
東京北区にある「旧古河邸」へ





イギリス人建築家 ジョサイア・コンドル氏設計 
煉瓦造スレート葺2階建 外壁は真鶴産安山岩(新小松石)

もとは明治の元勲 陸奥宗光氏の別邸だった場所だといいます。
宗光氏の次男潤吉氏が古河財閥の養子となって以降、古河家の所有となり
1917(大正6)年 三代目虎之助氏のとき、この洋館が建築されたそうです。


この洋館の内部を、以前 ‘猫’も見学したことがあります。
管理が厳しく舘内は撮影禁止だったので、画像でご紹介はできませんが・・

1階はすべて洋室で、応接室・客室・書斎・ビリヤード室・40畳の大食堂・小食堂etc.
部屋ごとに暖炉、手の込んだ漆喰装飾が施された白い天井と品の良い照明具で飾られ、
木彫飾りの大きな鏡が嵌め込まれ、部屋を大きく明るく見せるための工夫がされていました。

天井に明かり窓のついた2階は主に家族のための居室で、木製のドアを開けると襖の先が
畳敷きの和室になっていておもしろかったです。間取りは仏間・居間・来客用寝室・子供部屋etc.
浴室に
は、大理石製の丸くて深い日本式の風呂桶が据えつけられてありました。

ガイドさんの説明では、当時の使用人の多くは庭の手入れをする人達だったとか。
建物は関東大震災にも無傷で1階を緊急治療所として、庭は避難所として開放されたそうです。



建物のほかに、テラス式洋風庭園や野趣豊かな日本庭園があります。
園の大半を占める日本庭園は、京都の庭師「植治」こと小川治兵衛氏の作庭とか。

心字池周辺の木々が紅葉しています☆


池を巡りながら、行く秋の風情を楽しみました☆


大滝                           枯滝
          


崩れ石積

京都で発達した伝統的な工法だそうです。
崩れそうで崩れない姿のおもしろさを愛でたのでしょうか。


黒ボク石積

多孔質の富士山溶岩で、山の雰囲気を醸しています。
主に関東で用いられた石ですが、石垣状のものは少ないとか。


園の其処此処に、さまざまな形の大石灯籠が置かれています。

泰平型                       奥の院型
        
火袋や中台に彫られた模様や竿の造り、笠の蕨手の様式など
それぞれ違った特徴があって、なかなか見応えがありますね。



       

「 青空の 押し映りゐる 紅葉かな 」  松藤 夏山



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