スニーカー履いて

‘猫’も歩けば・・・今日はどんな出会いが?

県立歴史博物館

2014-09-14 | 横浜



神奈川県立歴史博物館」は、「旧横浜正金銀行」本館の建物です。

建坪: 2,156㎡  補強煉瓦造・石造  地上3階地下1階建
1904(明治37)年竣工  総工費110万円  国指定重要文化財・史跡


正面玄関上の三角ペディメント(三角破風)



大オーダーの柱頭飾り
          
1~3階を貫く角柱が等間隔に並ぶ外観が
威厳に満ちています。
このように 複数階を貫く柱を「大オーダー」といい、コリント式と
呼ばれる柱頭飾りは、アカンサスの葉と蔓がモチーフ。



此処は何度か訪れているのですが、今回初めて建物内部の見学会に参加しました。
普段見られない場所も見学できるというので、すっごーく楽しみ! 
わくわく

受付で、見学証と資料を受け取って・・

最初に 地下会議室で説明を受け、地下1階・1階展示室・
屋上ドームなどを 案内して頂きながら見学して廻りました。


起工から5年をかけて完成したという建物は、一見 石造りのようですが
外壁に茨城県産の花崗岩と神奈川県産の安山岩を使用し、内側は
煉瓦壁に「碇聯(ていれん)鉄構法」による補強鉄材を使用した造り。
その煉瓦壁の一部は、1階展示室に残っています。(通常は非公開)

設計者 妻木頼黄(よりなか)工学博士は この建物以外にも、横浜
赤レンガ倉庫掃部山公園の井伊直弼像台座の設計・東京日本橋
意匠設計なども手掛けた 明治時代を代表する建築家の一人です。



1923(大正12)年の関東大震災で、1~3階の内装は焼失しましたが
地下1階 金庫室の白釉の耐火煉瓦仕上げの壁は残っています。
壁に金庫や万一の際のマンホールもありましたが、撮影不可で・・

(このあと訪ねた県庁舎にあった展示パネルより)

1階の旧第一営業室は コリント式の列柱に囲まれ、明かり取りの
大きな天窓が設けられた吹き抜けの構造になっていたそうです。

1階 現在の常設展示室の復元された壁面



2階には、回廊を持つ営業室と中央客室があったそうです。

2階へ通じる階段(復元)は、賓客用でしょうか
細かな装飾が施されています。



エレベーターで屋上へ上がると、目の前に
エースのドーム(復元)

直径: 約12m  高さ: 9.5m  尖頭飾り: 9.5m
鉄骨組み木材造り銅板葺

          
厳めしい顔をしたシャチホコのような飾りは、ドルフィンだそう。



震災後 復元されないままになっていたドームは、1967(昭和42)年に復元完成。
「エース」という呼び名は、広く親しみをもってもらうために最近付けられたようで
たぶん キング・クイーン・ジャックの三塔を意識したネーミングでしょうね。
今回の案内係の人も「ぜひ広めていただければ・・」と。


内部は、がらんどうで広々しています。



このあと、日本大通りにある「神奈川県庁」の建物も案内して頂きました。

(続) 






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