スニーカー履いて

‘猫’も歩けば・・・今日はどんな出会いが?

神奈川県庁本庁舎①

2014-09-17 | 横浜



神奈川県庁本庁舎

建坪: 3,070㎡  鉄骨鉄筋コンクリート造り  地上5階地下1階
竣工: 1928(昭和3)年  総工費: 275万円
国登録有形文化財

初代の庁舎は1867(慶應3)年 築。神奈川奉行所横浜役所の建物を継承
した和洋折衷の「擬洋風建築」でしたが、1882(明治15)年に焼失。 2代目は
横浜税関から譲り受けた 居留地のアメリカ人建築家 リチャード・P.ブリジェンスが

設計した木骨石造り3階建の建物を、1883~1909年まで県庁舎として使用。
3代目は、1913(大正2)年 明治を代表する建築家 片山東熊らの設計による
煉瓦造り地上3階地下1階で尖塔をもつネオ・バロック様式の荘重な建物でしたが
1923(大正12)年の関東大震災によって内部を全焼し、取り壊されました。


現庁舎は、設計案を公募するコンペにより選ばれた小尾嘉郎(おびかろう)氏の
案をもとに設計され、1927年起工 翌1928年に完成した4代目の建物です。

外観は、大谷石の第1層・スクラッチタイルの第2層・塔屋の第3層からなり、
内部全体はアールデコ調で、‘和’の要素が随所に取り入れられています。



では、中へ入ってみましょう☆

第3日曜は一般公開されているので、たくさん見学の人がいます。

さっそく、ホールの装飾や照明に キョロキョロ



寺院に見られるような和風の装飾。



階段手すりの装飾や 階段親柱の陶製装飾灯の花模様の飾りは、極楽浄土に
咲くという幻の花「宝相華」の文様で、この後も さまざまな場所で見かけました。
          



3階に上がっていきます。


「大会議室」
(竣工当時は県議会議場)

折上げ格天井に豪華なシャンデリア☆  舞踏会が似合いそう!


金沢翔子さんの作品展が開催されていました。


竣工当時の議場の様子(パネルより)





「第3応接室」
(竣工当時は貴賓室)

天皇の御座所としても使用された部屋だそうです。  菊紋の銅板飾りが
付いた格天井や現存の家具調度にも格式が感じられ、落ち着いた雰囲気。
飾り戸棚の白い取っ手は象牙で、中の置物は真葛焼だそうです。

「宝相華」の装飾


照明にも



黒大理石の暖炉の上の錦絵はゴブラン織り。



入口扉上部には、菱格子に 京都御所と同様に「左近の桜 右近の橘」の装飾。
          


入口扉(内側)は重厚なクロス貼りで、 菱型飾り銅板に「宝相華」。
          


掛け時計の文字盤にも「宝相華」。 文字横の赤い石はルビー?
       



(続)



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