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スニーカー履いて

‘猫’も歩けば・・・今日はどんな出会いが?

逗子・鎌倉の市境を行く③

2016-11-26 | 鎌倉・逗子・葉山


「名越切通し」
13世紀半ばごろ整備され、平時には輸送路 有事には軍事的防衛路として
鎌倉と三浦を結ぶ要路で、「鎌倉七口」の1つに数えられています。


名越(なごえ)切通しには大小3か所の狭い掘割が設けられており、
幕府最大のライバルである三浦一族の侵入に備えるため
切通しの中でも、殊に厳重に造られたといわれます。


道の真ん中に大石が2つ。
易々とは通れないように置かれています。




切通しの特徴がよく残っているとされる第一切通しは、
最狭部で道幅約90cm、崖の高さ約10m



通り抜けて振り返ると              崖の上から見下ろすと
        
こんな所から射掛けられたら、下を通る敵は堪りませんよね。     


しかしながら 発掘調査を行ったところ、現在の路面の下に複数の道路が
重なって発見され、最も古いものは 江戸期後半以降に使われたもので
道幅も現在よりも広く 側溝もあるしっかりした道だったとのことです。

(説明板より)
つまり 現在の切通しは、江戸時代以降の新しいものなのです。
切通しの道筋や構造も、時代の変遷とともに変わってきたのですね。




日蔭には、まだ雪が・・・




山道を歩いて、漸く「大町口」に出てきました~

正面の青い大屋根は、鎌倉・材木座の「長勝寺」でしょうか。
条件が良ければ 此処から富士山が見えるのだけど、今日は・・


お天気も良く ‘不冷不熱’のお散歩日和で
気持ちよく歩けました
 
25,430歩



逗子・鎌倉の市境を行く②

2016-11-26 | 鎌倉・逗子・葉山



期間限定で現在公開しているという遺構を、今回初めて訪ねました。




「まんだら堂やぐら群」

「やぐら」とは崖に四角い横穴を掘って納骨し 死者を供養した場所で、此処には
2m四方のやぐらが150穴以上並び、13世紀後半~16世紀頃のものといわれます。











発掘調査によって、見つかったものもあります。
現在は埋め戻されて見られませんが、パネル展示で。

やぐらの前で発見された火葬跡

岩盤を長方形に穿っています。

石敷遺構の脇で発見された頭骨

斬首された女性のものといわれます。
やぐら前の平場が処刑場として使われたのでは と考えられています。

当初は僧侶や武士、後には経済力のある商工業者なども対象だったようですが
明確な史料がなく、具体的な全貌については まだ解明されていないとのことです。



「どんな所だろうな~」とは思いながら、その名前から暗くて寂しい所を
想像して訪ねるのを敬遠していましたが、思ったより広々していて
周囲の木々が鮮やかに色づいていたせいか、明るくてホッとしました

(今秋の公開期間は、12月12日までの土・日・月・祝日だそうです。)

(続)




逗子・鎌倉の市境を行く①

2016-11-26 | 鎌倉・逗子・葉山


緑蔭の山道を歩きながら、中世の歴史遺構を訪ねました。




JR「逗子」駅から、横須賀線を跨いで、
北西方向へ20分ほど歩くと

「猿畠(えんばく)山 法性(ほっしょう)寺」



山門の扁額に白猿


        

1321(元亨元)年頃 日蓮の弟子 日朗・朝慶によって創建された 日蓮宗のお寺です。
宗祖 日蓮が「立正安国論」を時の執権 北条時頼に上呈したことへの反発から
鎌倉・松葉ヶ谷の草庵が焼き討ち(松葉ヶ谷の法難)に遭い、此処へ逃れてきた
日蓮が 3匹の白猿に助けられたという伝説が伝えられています。


奥之院(祖師堂)

当寺の寺領全域が東京池上「長栄山本門寺」と
鎌倉「長興山妙本寺」の奥之院となっています。



堂横に、
日蓮が隠れたという石窟          日朗の遺骨を納めた廟堂 
   




 
「法性寺」の裏山に、鎌倉時代の遺構があります。

「お猿畠の大切岸」

長さ800m以上、高さ3~10mに及ぶ切り立った崖が連なっています。

従来、鎌倉幕府が三浦一族の攻撃に備えて築いた防衛遺構とされてきましたが
のちの発掘調査によって 石切り場の跡が発見され、14~15世紀頃 鎌倉では
建物基礎や護岸・井戸枠などに 周辺地域から切り出された石が盛んに使われた
こともあって、当時の大規模な石切り場であったと考えられています。

(説明板より)
大切岸前の石切り場跡(地下2m)







切岸の上から、逗子市街が見えます。





山道を、「名越切通し」の方へ向かって行きます。
途中に 小さな石廟が2基。

内部には、火葬骨を納めた壺が入っていたそうです。
逗子市指定石造建造物

(続)
         



逗子・ぶらり公園散歩③

2016-11-18 | 鎌倉・逗子・葉山


「大崎公園」から 小坪まで下りて来ました。


「小坪漁港」

小坪湾に面した 市内唯一の漁港。
沖に広がる遠浅の漁場で、主に引網によるシラス漁や刺網漁・
船からモリなどで魚を突く覗突漁などを行っています。

新鮮な魚介や美味しい料理を求めて、地元だけでなく
遠くからもお客さんがやって来る 人気のお店も。





「逗子マリーナ」


相模湾に沿ってヨットハーバー・マンション・レストランなどが
ある複合施設で、よくTVドラマやCM撮影の舞台になったりします。






敷地内にある「飯島公園」に、6基めのマイルストーン
        
テーマは「海」だそうです。



小坪海岸は昔から風光明媚な地として知られ、鎌倉時代には 源頼朝など
多くの武士たちが 遊興や静養に度々訪れていたようです。2代将軍 源頼家も
「笠懸」を楽しんだといわれ、現在も毎年11月 に笠懸行事が行われるとか。

像の背後は もう鎌倉の海。
そろそろ日も傾いてきたので、今回の逗子ぶらり散歩はここまでとしましょう。


21,778歩




逗子・ぶらり公園めぐり②

2016-11-18 | 鎌倉・逗子・葉山



「披露山公園」から 案内標識に従って下り、幅の広い道の両側に
見るからにリッチ感漂う家が建ち並ぶ庭園住宅を抜けて行きます。





その先に、公園入口の小さな案内板。
スロープを上っていくと

「大崎公園」


面積:約2.1ha
岬の突端にある眺めの良い公園で、「披露山公園」とともに
此処も「関東富士見百景」「かながわの公園50選」に選定されています。







眺望は「披露山公園」とあまり変わりませんが 「逗子マリーナ」がグッと近くに見えます。



園内のあずまやの近くに、ウ・サ・ギ

「泉 鏡花文学碑」



          
「 秋の雲 尾上のすゝき 見ゆるなり 」 鏡花

泉 鏡花は 1906(明治39)年より3年間逗子に住み、発表した作品の中で
当地のさまざまな場所を紹介しています。「岩殿寺」でもご紹介しましたね。 
逗子の地を愛していたのね~

母親から「自分の干支から7番目の動物の物を集めると 幸運に恵まれる」と
硝子のウサギを贈られたのをきっかけに、ウサギを好んだといわれています。

☆  ☆
海を眺めてひと息入れたら、小坪の方へ下って行きましょう。

(続)



逗子・ぶらり公園めぐり①

2016-11-18 | 鎌倉・逗子・葉山


朝起きて だと、
暖かな陽射しの下を のんびり歩いてみたくなりますね☆

久しぶりに、逗子の公園をぶら~りとしてみました。




「披露山公園」

披露山は 逗子市の西側にある標高100mほどの台地。
第二次世界大戦時には、海軍の高射砲陣地が築かれていたそうです。

戦後 残っていた砲座を展望台・円形花壇・サル舎に改修、監視所跡に
レストハウス等が設置され、1958(昭和33)年 公園として開園しました。
面積:5.8ha

「関東富士見百景」「かながわの公園50選」に選定されています。



相模湾を見下ろし 条件が良ければ伊豆大島や富士山も望め、眺望は抜群!

遠くに江の島、手前の高い建物は「逗子マリーナ」でしょうか。



東側は、逗子湾

先日訪ねた葉山港の長い防波堤も見えますね。



公園駐車場に 石碑が1基。
「尾崎行雄記念碑」
        
「 人生の本舞台は 将来に在り 」
「 現在なしていることは、すべて将来に備えてのことである」という意味だそう。

尾崎行雄氏
(1858-1954)

(説明板より)
明治~昭和期 約60年にわたる政治家。
議会制民主主義の確立に尽力し、「憲政の神様」
「議会政治の父」と称され、終生を逗子で過ごした。

☆  ☆

「披露」の由来は、鎌倉時代に将軍に献上する品物を披露した
場所とも、また柳営の披露衆の住まいがあった場所ともいわれます。

(続)

 


熊野神社横穴

2016-11-09 | 鎌倉・逗子・葉山


JR「逗子」駅から線路沿いに下って数分、左手に山を背にした神社があります。


住宅の間に建つ二つの鳥居をくぐり
        


その先の石段を上ったところに、社殿があります。

「熊野神社」

祭神:伊弉諾(イザナギ)尊・伊弉冉(イザナミ)尊
1869(明治2)年の火災で記録を失いましたが、源頼朝の勧請と伝わります。
1871(明治4)年発令された一村一社の「合祀令」により、7社が合祀された
山の根地区の総鎮守。神明造の社殿は、1937(昭和12)年に再建されたもの。


境内にある水盤

「天保四年」の刻銘
明治初め「神仏分離令」で廃寺になった 近くの「松本寺」にあったもの。



本殿前の説明書きによると;
ここ山の根一帯には多くの横穴があり 須恵器・土師器・銅環・直刀などが
多数出土しましたが、その後 宅地造成などで切り崩され 現存は30数基。
本殿裏山にも6基が現存していて、内3基が公開されています。

で、早速 裏山へ上ってみました。



急な細い階段を 滑らないように、そろりそろりと上っていくと
途中に 山の神の小さなお社があり
        


そこからさらに上っていったところに・・横穴が並んであります。

7~8世紀(古墳時代末期)ごろのものと推定されています。
ここから鎌倉時代の灯明皿が発見されたことで、鎌倉時代には
やぐら(武士階級の墳墓)として利用されていたようだとのこと。

1号穴

土や枯葉で埋まり 殆ど見えないけれど、中は相当深そう。



2号穴

これは 中がわりと見えます。
説明書きでは 壁画若しくは梵字らしきものが彫られてあると
いうことですが、何せ暗くて・・・よくわかりませんでした。

3号穴

これも入口が半分埋まっていますが、縦にも深いようでした。

もう少し上にもまだありそうだし、 展望も開けるかなと思ったけれど
斜面がズルズル滑って危ないので、上るのはやめにしました。


帰り際に 社殿の方を振り返ると、石段の横に
それはそれは見事なタブの大木☆

スゴ~イ!




逗子~葉山の海

2016-11-09 | 鎌倉・逗子・葉山


京急逗子線「新逗子」駅から「田越川」に沿って
海まで ぶら~り☆






逗子海岸へ

今日は雲が多くて 富士山は見えず・・・ザンネン!
 遠くに江の島が見えています


太陽の塔

「 太陽の季節 ここに始まる  石原慎太郎 」






葉山へ入って行きます




古くから沿岸漁業の基地として発展してきた葉山港は
我が国のヨット発祥の地としても 知られています


 

葉山マリーナ



マリーナ駐車場の横を通って 防波堤の上へ
遊歩道として公開されていて ボードウォークが楽しめます~



防波堤の先端に 赤いデザイン灯台

ヨットがモチーフのデザインは 公募で選ばれたそう

初点記念銘板




防波堤から 港の眺め 




オーシャンビューのレストランで



地元の食材を使ったお洒落なランチを




楽しいひとときを過ごしました☆
        


18,267歩




鎌倉・円覚寺

2016-10-04 | 鎌倉・逗子・葉山



久々に鎌倉 
そして、久々に「円覚寺」を訪ねました。














「大方丈」
「方丈」は 本来住職の住居ですが、当山では現在 檀信徒の法要や説教・座禅会・
各種研修会などの行事に使われています。11月の宝物風入も此処で行われます。

「唐門(勅使門)」

1839(天保10)年 建立
唐破風造りの重厚な屋根や、門扉などに施された見事な彫刻が 荘厳な趣。










「方丈」裏手の庭園





「舎利殿」

国宝
源実朝が宋の能仁寺から請来した お釈迦様の歯が祀られています。
普段は非公開。正月・五月の連休・11月宝物風入のとき特別公開されます。


殿内正面に安置された宮殿に 仏舎利が祀られています。
(説明板の画像)




「開基廟」

今日(10月4日)は 北条時宗公のご命日とか。
現在の建物は、1811(文化8)年に改築されたものだそうです。









ぼんぼり祭

2016-08-06 | 鎌倉・逗子・葉山


鎌倉の夏の風物詩 鶴岡八幡宮の「ぼんぼり祭」が始まりました。


鎌倉ゆかりの方々から奉納されたぼんぼり約400基の書や絵がズラリと並びます。
日暮れて灯が入ったら さぞかし幻想的で素敵でしょうが、夜道を出掛ける習慣が
殆どない‘猫’は 昼間だけ・・でも、どんな書画が見られるか毎年楽しみなんです。

今年も、一部ですが ご紹介してみますね。

      
東大寺 筒井寛昭師            法隆寺 高田良信師

                
東大寺 森本公誠師              円覚寺 横田南嶺師              

        
建長寺 吉田正道師              浄明寺 甲賀丈司師
  




美しい絵 楽しい絵など 順不同で。


大竹正芳氏

        
鈴木竹柏氏                   養老孟司氏

        
長澤康子氏                   坂井教人氏


大竹五洋氏

今年の干支は「サル」ですね。
        
間宮敏子氏                   宮崎 緑氏






        
中島千波氏                   小澤柏光氏

        
奥田 博氏                    白鳥三郎氏




2点とも 土田直敏氏

                
福田良宏氏                   村田林蔵氏

                         
片岡華陽氏                   宮本ナル氏


滑川公一氏

        
中村吉右衛門氏              わたせせいぞう氏


最近は、メッセージ性のあるものが 少なくなって ちょっと寂しい・・

續素美代氏


吉川 良氏


「ぼんぼり祭」は 9日(火)まで。



      


本覚寺の蓮・大巧寺の花々

2016-07-07 | 鎌倉・逗子・葉山


「本覚寺」の本堂

改修工事が終わって、すっかりきれいになりました。
ピンク色の蓮の花が 色を添えています。


            



蓮の花の向こうは、夷堂






近くの「大巧寺(おんめさま)」にも寄ってみましょう。

            
参道のアガパンサスは、暑さで少しぐったり・・・



イワフジ(ニワフジ)
(マメ科)




ホタルブクロ                          コオニユリ
(キキョウ科)                          (ユリ科)
                



ボタンクサギ
(クマツヅラ科)




オミナエシ
(オミナエシ科)

もう咲いているんですね、早いな~



あ、ここにも蓮が1輪。

今にも 花びらが落ちてしまいそう・・・
        



妙本寺の凌霄花

2016-07-07 | 鎌倉・逗子・葉山



「妙本寺」のノウゼンカズラ、 今年の咲き具合はどうでしょう?
春の灌仏会のとき以来 ご無沙汰だったけど、行ってみましょうか。




あ、だいぶ咲いてます!









鎌倉のアジサイは もうほとんど盛りを過ぎましたが、此処は
緑陰が一際濃いからでしょうか、まだ元気に たくさん咲いています。
          








そして一輪 蓮の花も☆


蓮の花といえば・・
そうだ、「本覚寺」にも咲いているはず~






八幡宮の七夕飾り

2016-07-07 | 鎌倉・逗子・葉山


今日は七夕☆
よく晴れてくれましたね~ 夜までもつといいけど・・・




さて、2か月ぶりの 鎌倉ぶら~り散歩です♪



「鶴岡八幡宮」の七夕飾り
 


お花でできたくす玉の吹流しが




太鼓橋の上に




舞殿にも 本殿にも

色とりどりに 其処此処で風になびいて、
華やかな雰囲気を醸しています。



池には蓮の花も

        






鎌倉・由比ヶ浜

2016-05-01 | 鎌倉・逗子・葉山


ツツジの「佛行寺」を出て、長谷の人混みを少し我慢したあと 海岸へ。




「由比ヶ浜」は 「稲村ケ崎」から「滑川」辺りまで、緩やかに湾曲する広々とした
砂浜が続き、マリンスポーツや 季節には海水浴客にも人気の高いビーチです。
 
海岸を磯づたいに ぶら~り☆


海へ注ぎ込むのは 「美奈能瀬川」



            
碑文
(原文は、旧漢字&カタカナ表記)
「万葉に鎌倉の美奈能瀬河とあるは此の河なり 治承四年十月政子鎌倉に入らんとして
来り 日並の都合より数日の間此の河辺の民家に逗留せる事あり 頼朝が元暦九年
範頼の出陣を見送りたるも 正治元年 義朝の遺骨を迎へたるも 共に此の河辺なり
元弘三年 義貞が当手の大将大館宗氏の此の河辺に於て討死せるも人の知る所 細き
流れにも之に結ばる物語少なからざるなり  大正十二年三月建 鎌倉町青年団建 」
 

この辺り 鎌倉時代には御家人達の戦が繰り返され、 多くの血が流れたと聞きます。
「和田合戦」で、あの和田義盛も この辺りで命を落としたとか。




舗道に観光案内プレートが嵌め込まれてあります☆
       

       



少し先にも・・
        
「 鎌倉の 由比ヶ浜より 初電車 」高浜虚子  「 鎌倉で 生きて出でけん 初松魚 」松尾芭蕉

         
「 鎌倉や 御仏なれど釈迦牟尼は 美男におはす 夏木立かな 」与謝野晶子
「 卯の花に 聞きそこなわじ ほととぎす 」安斎仙鳥女 




砂浜で ♪~高く泳ぐや 鯉のぼり~♪





3つ目のマイルストーンを発見!
              
此処のテーマは「家族とビーチ」だそうです。


          
由比ヶ浜には、連休の一日を家族で楽しむ人たちの姿がたくさんありました。


21,233歩




瑞泉寺の梅

2016-02-28 | 鎌倉・逗子・葉山


ハイキングの終点は、鎌倉の梅の名所「瑞泉寺」。


だいぶ咲いてきていますね。







黄梅とマンサクは、ちょうど見頃です☆
            


福寿草も








今日も よく歩きました。 帰ったら、早速バン〇〇ンだな(笑)

30,524歩