JR「逗子」駅から線路沿いに下って数分、左手に山を背にした神社があります。
住宅の間に建つ二つの鳥居をくぐり
その先の石段を上ったところに、社殿があります。
「熊野神社」
祭神:伊弉諾(イザナギ)尊・伊弉冉(イザナミ)尊
1869(明治2)年の火災で記録を失いましたが、源頼朝の勧請と伝わります。
1871(明治4)年発令された一村一社の「合祀令」により、7社が合祀された
山の根地区の総鎮守。神明造の社殿は、1937(昭和12)年に再建されたもの。
境内にある水盤
「天保四年」の刻銘
明治初め「神仏分離令」で廃寺になった 近くの「松本寺」にあったもの。
本殿前の説明書きによると;
ここ山の根一帯には多くの横穴があり 須恵器・土師器・銅環・直刀などが
多数出土しましたが、その後 宅地造成などで切り崩され 現存は30数基。
本殿裏山にも6基が現存していて、内3基が公開されています。
で、早速 裏山へ上ってみました。
急な細い階段を 滑らないように、そろりそろりと上っていくと
途中に 山の神の小さなお社があり
そこからさらに上っていったところに・・横穴が並んであります。
7~8世紀(古墳時代末期)ごろのものと推定されています。
ここから鎌倉時代の灯明皿が発見されたことで、鎌倉時代には
やぐら(武士階級の墳墓)として利用されていたようだとのこと。
1号穴
土や枯葉で埋まり 殆ど見えないけれど、中は相当深そう。
2号穴
これは 中がわりと見えます。
説明書きでは 壁画若しくは梵字らしきものが彫られてあると
いうことですが、何せ暗くて・・・よくわかりませんでした。
3号穴
これも入口が半分埋まっていますが、縦にも深いようでした。
もう少し上にもまだありそうだし、 展望も開けるかなと思ったけれど
斜面がズルズル滑って危ないので、上るのはやめにしました。
帰り際に 社殿の方を振り返ると、石段の横に
それはそれは見事なタブの大木☆
スゴ~イ!
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