私が認定するパワースポットである茶臼山のカエル館(長野県根羽村)で、水質実験※をしてみた。
※後日訂正:測定したのは電気伝導率ではなく TDS(総電解物質)でした。
単位はppmで、値はイオンと水の重量比を指し、電気伝導度をもとに計算されるため、電気伝導度と相関し、また測定目的も同じ。なので、名称と単位だけを修正します。評価は変わりません。
すなわち、館内の強磁場と弱磁場と平常磁場の3ヶ所に、蒸留水をおいて、それの電気伝導率の変化を測定するもの。
TDSは、液中のイオンの総量の指標。
それが何を意味するかは、後述する。
まず、館内の磁気が平常値の対照地(44.9μT=この地域の地磁気として標準的な値)の机上にビーカを置き、購入した蒸留水を入れる。
蒸留水は水質検査器の洗浄に使うものなので、TDSの値は0ppm(25.1℃)。
TDSは水温が上がると増えるため、本来は水温を一定にすべきだが、自然状態で計るので水温も記す。
弱磁場とは、(パワー)スポット空間内の北側の壁面で、ビーカを置いたベンチの上は22.8μTと、平常値の半分の値(しかも極性が逆転している)。
強磁場とは、スポット空間の南側の壁面で、ビーカを置いた床面は133.3μTと、平常値の約3倍(写真:壁面の小さなビーカにTDS測定器を差して、同時に手前で直流磁気を測定)。
この3ヶ所に蒸留水をいれたビーカを置いたままにした。
ちなみに、蒸留水のTDSの初期値は理論的には0なのだが、対照地と弱磁場は1μS、強磁場だけが0だった(±1程度は測定誤差ともいえる)。
そして設置してから26時間後の翌日の15時40分、TDSを再測定した(以下、単位はμS,()内は水温℃)。
対照地:20 (22.6)、弱磁場:6(22.5)、強磁場:371(22.1)
3ヶ所の水温はほぼ等しいから、TDSの値はそのまま比較できる。
強磁場のTDSの急上昇に驚いた。
さらに、翌日の午前10時に計った結果は、
対照地:22(20.0)、弱磁場:6(19.0)、強磁場:365(18.0)
互いの水温に違いが出たが、昨日と同じような値だった(強磁場の値が下ったのは、4℃もの低温のためかも)。
強磁場のこの値は、アルカリ単純泉レベル。
私はあちこちの温泉でTDSを測っているのだが、それは温泉の濃さ(イオン濃度)の指標になるから。
すなわち、蒸留水が日帰り温泉並みのイオンの濃さになったのだ(普通の療養泉だと、TDSの値は4桁になる)。
ちなみに、カエル館近くの矢作川水源の湧水の、伝導率からの推定値によるTDSは25程度(22.6℃)。
それにしても、磁場の値の順にTDSが高くなっているのがおもしろい。
磁場にイオン化作用があるかのよう。
気功師が「気」を入れた蒸留水で電気伝導率(TDSと相関)を測定した、佐々木茂美博士によると、伝導率の上昇の原因は、水分子のクラスターが変化し、電子が活性化して、自由電子となったためと解釈している。
「気」には電離(イオン化)作用があるということか。
ちなみに佐々木氏によると水温を40℃にしないと、伝導率が変化しにくいという。
ところが、カエル館の強磁場では20℃前後なのにこの上昇度だ。
この強磁場近くに来館者が座ると、約半数の人がビリビリ感や温熱感を訴える(本当は順序が逆で、来館者が体感異常を訴えるので、磁気を計ったら異常に強かったのだ)。
ということでカエル館内のスポット空間は、磁気以外に、水のTDSも変化を与えることがわかった。
今後もさらに実験を続ける。
参考文献:佐々木茂美 『気のつくり方・高め方:実験データが示した「気」の正体』 サンマーク出版 1990