今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

今年の(加)松茸パーティ

2023年10月08日 | 身内

今年も母の誕生会(94歳)を祝うことができた。
もちろん、宴は例年通りの”松茸パーティ”。

ただし、今年は猛暑で長野産が全滅で、それより早いピークを迎える岩手産が、誕生会を例年より1週間遅らせたこともあって、シーズンを過ぎてしまい、いつも買うアメ横の店は私が名古屋から直行した時には、松茸の棚が空っぽだった。

茫然自失となったが、気を取り直して次善の策を考える。
店の親父が言うには、周囲の店で売っている「黒い松茸」は中国産だから止めといた方がいいという。
そして見た目は異なるが、カナダ産なら食べても遜色はないとのこと。

そのアドバイスを受け、アメ横の他の店を見て回る。
「長野産」と銘打ってある所は素通りし、正直に「カナダ産」を売っている店に立ち寄る。
そこには、一見日本産と同じ色(黒というより焦げ茶)・形の高値のものもあるが(長野産と称されてもおかしくない)、正直に「中国産」と表示してある。
そこで、それよりはるかに安い値札のカナダ産について尋ねると、色と形は日本産と異なるが、香りと歯触りは、中国産よりはマシだという(私の過去の経験でもそうだった)。
そしてカナダ産は”日本産”よりかなり安いのが嬉しい。
その店で、小ぶりの6本入り2箱と大ぶりの2本入りを、例年より安値で買った。

予算が余ったので、ついでに松坂屋デパートの地下に行くと、ここにも小分けのカナダ産が真の日本産よりはかなりの安値だったのでそれも買い(アメ横とデパートでのモノの違いを確認したい)、吉池では本シメジを買った(「香りマツタケ、味シメジ」と言われているので)。
すなわち、今年の松茸は全てカナダ(加国)産。

家で1本を4つに縦切りして2枚の大皿に盛るとこの壮観(写真:15本が60枚になる。黒い傘のものは本シメジ)。
切り落とした破片は、「松茸のお吸い物」(永谷園)と「松茸ご飯の素」(丸美屋)に混ぜる。
鉄板で焼くと、いつもの松茸の香りと歯触り(アメ横とデパートの違いもない)。
年一回のイベントだが、松茸を飽きるくらい思う存分食べることができた。

たとえカナダ産であっても松茸なので、他のキノコ類より1桁多い価格だが、それでも日本産のような2桁多い価格でないので、我々のような大家族で食べ放題しなくても、おかずの一品に添える程度なら、今の時期のささやかな贅沢として楽しめる。