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今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

時間雨量130ミリの恐怖

2010年10月22日 | 防災・安全
奄美大島・住用町で、20日12時台と13時台の2時間にわたって、
時間雨量130ミリの信じ難い大雨が降った。
とにかくこの雨量(しかも2時間連続)に、唖然とした。

通常、時間雨量10ミリで”ざーざー降り”の「やや強い雨」。
20ミリで”土砂降り”という大雨注意報基準の「強い雨」。
30ミリで、大雨警報基準の「激しい雨」(”バケツをひっくり返したような雨”)。
つまり、30ミリで、被害が出始める。

そして、50ミリで、あたりが白くなる”ゴーゴー降り”で「非常に激しい雨」(私は「轟雨」と名づけている)。
この雨量になると恐怖心が起きる。
防災上の大雨対策はこの雨量を想定する。

そしてこのラインを越えて
60ミリになると、マンホール・側溝が雨を吸収しきれなくなり、道路が冠水する。
つまり対策を越える雨量で、「内水氾濫」の始まり。
新幹線は運転休止。

80ミリになると、「猛烈な雨」で、「記録的短時間大雨情報」というスーパー警報が出され、避難が開始される。

100ミリになると、”滝のような雨”で、もうお手上げで、豪雨災害が起きる(私は「瀑雨」と名づけている)。
いわゆる「ゲリラ豪雨」は狭い範囲ながらこの雨量を記録する。

気象庁を始めとする諸機関が、想定しているのはこれまで。

つまり、130ミリとは、「大雨警報」クラスの4倍以上の強雨で、想定を越えた現象。
私もどんな雨なのか想像できない。
それが現実に、2時間も続いたのだ。
たいへんなことだ。