FXと暗号資産(Crypto)とゴールド(金)についての随想です。コメント欄は承認制になっています。
やまはFX・Crypto



年度が替わってドル買いがやや戻って来ている。ドル円も予想通り122円台での動きになった。来週は122円から123円台となる可能性が高いだろう。短期トレードとしては押し目買い回転でいきたいと思う。とにかく、クロス円全般での円安の基調は強い。スキャルは別として、ここでドル円を売っていく手はないと思う。
 
話は代わるが政府・自民党はやたらとNFT推しである。いろいろと国内産業が不振なので活路を見いだしたいということだろうが、その反面、暗号通貨に対する国の姿勢は冷たいのは相変わらずだ。NFTはいいが、ビットコインは怪しい、ということなのだろうが、論理的に間違っている。彼等の理屈では、NFTは暗号資産の中でも、ノンファンジブル(代替不可能)という点で通貨ではなく、芸術作品やアートコレクションを販売するのに適していて健全であるという話なのだろうが、実は、今のNFTでよく売れているのは、コレクタブル商品であって、個々の芸術性や独自性はあまり重要ではない。有名なNFTのクリプトパンク(顔のNFT)にしても、個々の「顔」の個性よりも、コレクション全体のブランドとしての価値があるわけで、それらのNFTは、昔流行したICO(新規暗号通貨公開)と近い位置にあるのは明らかだ。「クリプトパンク」という名前の「暗号通貨」なのである。大半のNFT発行は仮の姿で、実質はICOである。
 
ただ、だから、自民党のNFT推しは間違っているということが言いたいわけではない。ようするに、社会にNFTがこうやって浸食していくのは、暗号資産全体が社会に容認されるひとつのプロセスであるということだ。MetaMaskでNFTを買うことは技術的にできない層を取り込むことで、暗号資産というものがより広まっていくわけで、次に来るムーブメントは、ビットコインも含む暗号通貨全般の大衆化への動きである。まだまだ時間がかかるが、その流れは明らかに見えてきたと思う。



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