博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『琅琊榜』その8

2016年01月29日 | 中国歴史ドラマ
『琅琊榜』第43~48話まで見ました。

梅長蘇は宮廷の春の恒例行事の狩猟に同行することになり、初めて靖王の生母静貴妃(妃から昇格)と一対一で対面。彼女に対して自分の正体が林殊であると認めざるを得なくなります。靖王もさすがに梅長蘇の正体を不審に思い始めたようですが……?

一方、誉王は渋る皇后を説き伏せて謀反を決行。梁帝らが滞在している九安山を包囲します。靖王が援軍を求めに包囲を突破して附近の紀城へと向かい、その間蒙摯率いる僅かな数の禁軍だけで誉王の攻勢をしのぎ、さすがにもうそれも限界かと思われた最中に、靖王の使者から危機を知らされた霓凰郡主率いる援軍が駆けつけます。そして靖王も誉王を生け捕りし、見事に謀反を鎮圧。

で、一同九安山を引き揚げようという段になり、靖王の配下が謎のUMAというか野人を捕獲。


全身白髪の毛むくじゃらで人語を話せないUMAの正体は、13年前に戦死したはずの赤焔軍の一員、そして夏冬の亡夫でもある聶鋒でした。サブヒロインの死んだはずの恋人で、かつ獣のような状態になっているということで、于正ドラマ『宮廷の泪 山河の恋』の熊人間さんこと卓林哥哥のポジションですね。

聶鋒の治療のため、第1話冒頭で登場した琅琊閣の主人藺晨が駆けつけますが、彼の口から、聶鋒が白髪毛むくじゃらで言葉を話せないのは、「火寒の毒」の症状であり、かつて梅嶺から逃れてきた梅長蘇もこの「火寒の毒」に罹患しており、彼の治療を受けたことが明らかとなります。つまり、イケメンの梅長蘇にも一時期熊人間さんだった時期があるということになりますね。

「火寒の毒」の治療法は二つあり、一つは白髪が取れ、言語能力を回復しますが、容貌が一変し、虚弱体質となり、寿命も極端に短くなります。もう一つの治療法は白髪が取れず、言語能力も回復しませんが、天寿を全うできます。無論、梅長蘇が選んだのは前者の治療法。赤焔軍の無実を明らかにし、親友靖王を皇位に即けるためにリスクを厭わずこの治療法を選んだ彼ですが、残された時間はもうほとんどない模様。そして夏冬と再会した聶鋒は、後者の治療法を選択することに。

宮廷では誉王が獄中で自害し、彼の養母であった言氏が廃后となり、そしていよいよ靖王が太子に冊立されます。太子妃の選定も行われ、着々と後継者の座を固めつつありますが、一方で脱獄した夏江が一矢報いようと最後の悪あがきを画策し……

今回静貴妃に続いて夏冬も梅長蘇の正体を察知してしまいますが、身の回りの人間が徐々に正体に気付くあたり、名探偵コナンよりリアルですw 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『琅琊榜』その7 | トップ | 2016年1月に読んだ本 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

中国歴史ドラマ」カテゴリの最新記事