博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『大秦賦』その7

2021年01月13日 | 中国歴史ドラマ
『大秦賦』第37~42話まで見ました。

呂不韋と並ぶ権勢を手中にした嫪毐は、自分の秘密を知る李斯を葬ろうとします。李斯と陽泉君はともに楚出身ということで、先頃亡くなった楚の考烈王の弔問のために楚に派遣されていたのですが、そこへ嫪毐の刺客が襲撃。


そこへ李信が救出に駆けつけます。嬴政は嫪毐の行動を読んでおり、彼を楚に派遣していたのでした。李信はこのドラマでは登場しないかその他大勢の扱いかなと思っていたのですが、意外な所で見せ場がありました (^_^;)


ついでに楚の場面で登場した、どこかで見たような李園。春申君の食客という役回りですが、中の人は『宝蓮灯』の猪八戒などでお馴染みの謝寧。ここで春申君が暗殺されたり、楚の太子が実は春申君の種というネタが出てくるのですが、嬴政自身の出生をめぐる伝聞と結びつけるといったような気の利いた演出はありません……

なおも図に乗る嫪毐ですが、その彼が何者かに命を狙われるという事件が発生。実は彼に遺恨を持つ鄭貨(呂不韋の家宰)が主人に無断で刺客を放ったのですが、嫪毐は自分を快く思わない王族の長老関内侯が黒幕に違いないと、彼を捕らえさせます。この関内侯というのはオリキャラなんですが、『大秦帝国』シリーズは1作目からこういう謎の王族の長老みたいなキャラがチョイチョイ登場してます。

結局関内侯は彼によって王族の身分を剥奪された公子虞によって拷問死。そして渭陽君(公子傒)の妻小紫も嫪毐によって身を汚され、夫に嫪毐の秘密を明かして自害。ついでに李斯もこの小紫から知らされた秘密を嬴政に打ち明けます。嫪毐は元を正せば呂不韋が推薦した人物ということで、嬴政の不信感は遂に呂不韋にも及びます。

怒りの渭陽君は朝堂で嫪毐の秘密を暴露して刺殺しようとしますが、嬴政は母と自分の名誉を守るため、渭陽君の片腕を切り捨てて阻止。しかし当然嫪毐を許したわけではなく、単身甘泉宮に乗り込んで趙姫と嫪毐の隠し子の存在を自ら確認。嫪毐は最早これまでと、食客たちと謀反を計画し、趙姫との間の子を新君に押し立てようとします。無論嬴政の方も嫪毐排除のための準備を着々と進めます。


夜な夜な趙姫と嫪毐の寝室に忍び込み、こっそり剣を吊す嬴政。微妙に精神を病んできたようです……

ここらへんの話は『コウラン伝』ではどうなるんでしょうね?(嫪毐はイケメンで登場するらしい)

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