よく来てくれたな!
・「1224」:BOOWYが解散宣言した日(1987/12/24)のライブ録音がはじめてCD化された。映像は「1224」としてすでに発売されていたが、この春にその映像が映画化された際にサウンドが高音質CDとして限定発売された。「限定」といいながらも、いつまでも発売してる・・・ああこれぞ「BOOWY商法」。解散を心に秘めたメンバーのキレ気味なハイテンションさと、録音がほとんどない「PSYCHOPATH」あるばむのライブ演奏には心から震えます。冒頭の「LIAR GIRL」の序奏から燃えまくりです(映像参照)。「よく来てくれたな!」は氷室京介の冒頭のあいさつ。そして意味深な「今日は特別な夜だぜ!」と続くのです。
・「火星年代記」:言わずとしれたブラッドベリの最高傑作。中学校か高校で読んだがこの年でまた再読。これこそSF文学の最高峰。宇宙船とか光線銃とかワープとかそういうものはSFには必須じゃないんだよな。スターウォーズファンには永遠にわからない壁。このハヤカワの本は訳もかなり素晴らしい。一度原作で読んでみたい。
・「安土往還記」:宣教師に同行した船乗りが見た「シニョーレ信長」。書簡というスタイルなので、ところどころポルトガル語で固有名詞が書かれていたりする。作者としてはリアリティをあげている・・つもりらしいが、それほど効果はない。評価の高い本で、確かに視点としては面白いが、設定に無理がありすぎで架空話と最初から意識してしまうせいか、いまいちのめりこめない。軍務経験があるとはいえ一介の船乗りが、鉄砲の製造から船の設計まで担当するなんてのはありえない。主人公は端役で淡々と物語ってほしかった。この文学は信長よりも、ポルトガルから命がけでアジアを目ざすイエズス会宣教師の恐るべき執念と、困難な航路とはいえきちんと欧州とアジアに定期便が機能していたという当時のシステムが最大の魅力である。
・坊主:「安土往還記」での信長の発言「坊主は古い経の訳ばかりに精を出して何ら役にたつことをなさない」、今の坊主どもにもそれがいえるね!。
・安土宗論(史実):安土の街中、浄土宗の辻説法に日蓮宗の坊主がいちゃもんをつけて喧嘩となる。それならばと信長が両宗派の高僧をそろえて宗教議論させたというもの。結果は日蓮宗が相手の質問に答えられず敗退。騒ぎの張本人達は即刻打ち首となり、日蓮宗は以後、他宗に対する暴言蜚語を禁止された。教祖日蓮から今にいたるまで、日蓮宗は他宗派への悪口で成り立っている。教団が長い歴史の中でねじ曲がって攻撃的になる例は多々あるが、教祖自ら攻撃的というのはなかなか例がない。「右をうたれたら左をだせ」ぐらいにおおらかな「人徳」を宗教者は示してほしいものだ。日蓮「俺の言うことを信じないと国が亡びるぞ!」って、これはただの中二病だろう。「法華経読め読め」だけではなく、その向こうになにがあるのか、そのあたりを説明してほしいね。この安土宗論とは別に、信長にキリシタン追放を請願した日蓮宗の日乗という坊主がいたのだけど、宣教師達との問答の際に激高して刀を抜き宣教師を脅したとか。その場にいた信長がこれを取り押さえて「日乗、貴様のなせるは悪行なり。仏僧のなすべきは武器を執るに非ず、根拠を挙げて教法を弁ずることである」と諌めたとか。相手に刃物みせて脅すとかヤクザかよ。そして信長の諌めが笑ってしまうほどにまともすぎ。信長としては日蓮宗だけでなく、一揆をくりかえす本願寺や僧兵の延暦寺に対しても同じ気持ちなんだろう。フロイス曰く「日蓮宗は日本における最も悪辣な宗派」。
・大谷家:さらに仏教話題。大谷といえば、最初に思いつくのは普通は関ヶ原で奮死した戦国武将最高の漢「大谷吉継」または炎武連夢の「大谷晋二郎」だろうが、大谷は浄土真宗の宗家の家名でもある。この大谷家ってのは親鸞の末裔を標榜しているのだが、江戸時代に家族内で紛争して今では西と東に分かれてやっている。東の方は、最近までも家族内で骨肉の跡目争いをしており、分裂した別の本願寺もあったりする。宗教一族の家族紛争とかって萎えますね。さらには、この大谷一族は明治以降は皇族と縁戚になろうと必死で(存続のため)、今では両家ともとりあえず皇室と親戚になっている。大谷家の家系図。
・千家:茶葉の粉末を湯に混ぜて飲むだけのことなのに、ずいぶんとエラそうな文化が日本にはあります。千家というのは千利休の末裔を標榜している集団なんだけど、千利休は自分の茶道が血筋で継承されるべきなんて考えてなかっただろうな。宗教化は取り巻きや弟子連中の仕業でしょう。日本の伝統芸能全般にいえることだけど、家系でしか技術を伝承できないというのはそろそろ時代遅れでやめたほうがいい。
・飛行機の貨物(ペット専用)で運んだ犬が熱中症に:気の毒だが、動物を貨物で運ぶっていう感覚がなあ。大事な家族の一員なら、無理して飛行機にのせたりせず、預けるとかできなかったのか?というのが個人的感想。小さいケージに入れられてコンテナ詰められてカーゴに詰められて・・。想像するだけでも可哀相なんだが・・。まあ航空会社も引き受けた以上はきちんと責任まっとうしてほしいものだが。
・遺憾:政府用語。時流にあわせてもっとダイレクトな表現を。「むかつく」「気に食わない」「耐えられない」「死んでほしい」「このキチガイが!」「おまえ平田だろ!」ぐらい言っていい。
・賽銭箱:ここ最近、全くもって納得できないことが賽銭箱。ローマで多数の教会を無作為に見て回って、はっと気づいたことだが、西洋の教会はとりあえず奥のご神体(象とか画とか)をしっかりとみせてくれる。それらご神体は芸術としても高い完成度をもっていて、異教徒・異民族の我々にさえ敬虔な気分にさせる力を秘めている。そのご神体の見学後に、建物の端の方に寄付のコーナー(蝋燭とか)があったりする。一方日本の寺社では、まずいきなりドーンと正面に間口いっぱいの賽銭箱。ほぼ強制的に賽銭入れさせられ拝まされる。そしてこれで参拝終わり。お寺のご本尊なんてほとんど見たことがない。というか、見せるべき本尊がないというのが正しいのか?どこのだれべえが作ったかしれない由緒のない仏像とか石ではねえ。
・巨大宗教建築:日本にも新しい「寺」がまだまだあります。念仏宗の大伽藍。どこかでみたことのある建物ばかりですね。1000年残ったら世界遺産になるのか?宗教って金持ちですね。税が免除されてるだけのことはあります。
・川瀬賢太郎氏:28歳でカナフィルの常任になったとか。若い人の活躍に期待したい。どんな音楽するのか興味あるが、カナフィルでは聞きようがない。
・CLOUDY HEART:ギターを手にして5か月弱、この曲のコピーに取り組んできた。やっと音(コード)が取れて次の曲に進んでいる(といっても流して弾けるわけではない。ポジション移動やらチョーキングやら課題は山積み)。CLOUDY HEARTはBOOWY最大最高のヒットソング。バンドの初期から歌われてきたが、このLAST GIGSの演奏が一番心にしみる(おそらく誰もがそう思うはず)。真の歌唱力ってのはこういうことなんだと。てめえの評価基準で大変もうしわけないが、この数分間の演奏はフルヴェンの最高のライブ演奏と同等またはその上をいくかもしれない。
・「1224」:BOOWYが解散宣言した日(1987/12/24)のライブ録音がはじめてCD化された。映像は「1224」としてすでに発売されていたが、この春にその映像が映画化された際にサウンドが高音質CDとして限定発売された。「限定」といいながらも、いつまでも発売してる・・・ああこれぞ「BOOWY商法」。解散を心に秘めたメンバーのキレ気味なハイテンションさと、録音がほとんどない「PSYCHOPATH」あるばむのライブ演奏には心から震えます。冒頭の「LIAR GIRL」の序奏から燃えまくりです(映像参照)。「よく来てくれたな!」は氷室京介の冒頭のあいさつ。そして意味深な「今日は特別な夜だぜ!」と続くのです。
・「火星年代記」:言わずとしれたブラッドベリの最高傑作。中学校か高校で読んだがこの年でまた再読。これこそSF文学の最高峰。宇宙船とか光線銃とかワープとかそういうものはSFには必須じゃないんだよな。スターウォーズファンには永遠にわからない壁。このハヤカワの本は訳もかなり素晴らしい。一度原作で読んでみたい。
・「安土往還記」:宣教師に同行した船乗りが見た「シニョーレ信長」。書簡というスタイルなので、ところどころポルトガル語で固有名詞が書かれていたりする。作者としてはリアリティをあげている・・つもりらしいが、それほど効果はない。評価の高い本で、確かに視点としては面白いが、設定に無理がありすぎで架空話と最初から意識してしまうせいか、いまいちのめりこめない。軍務経験があるとはいえ一介の船乗りが、鉄砲の製造から船の設計まで担当するなんてのはありえない。主人公は端役で淡々と物語ってほしかった。この文学は信長よりも、ポルトガルから命がけでアジアを目ざすイエズス会宣教師の恐るべき執念と、困難な航路とはいえきちんと欧州とアジアに定期便が機能していたという当時のシステムが最大の魅力である。
・坊主:「安土往還記」での信長の発言「坊主は古い経の訳ばかりに精を出して何ら役にたつことをなさない」、今の坊主どもにもそれがいえるね!。
・安土宗論(史実):安土の街中、浄土宗の辻説法に日蓮宗の坊主がいちゃもんをつけて喧嘩となる。それならばと信長が両宗派の高僧をそろえて宗教議論させたというもの。結果は日蓮宗が相手の質問に答えられず敗退。騒ぎの張本人達は即刻打ち首となり、日蓮宗は以後、他宗に対する暴言蜚語を禁止された。教祖日蓮から今にいたるまで、日蓮宗は他宗派への悪口で成り立っている。教団が長い歴史の中でねじ曲がって攻撃的になる例は多々あるが、教祖自ら攻撃的というのはなかなか例がない。「右をうたれたら左をだせ」ぐらいにおおらかな「人徳」を宗教者は示してほしいものだ。日蓮「俺の言うことを信じないと国が亡びるぞ!」って、これはただの中二病だろう。「法華経読め読め」だけではなく、その向こうになにがあるのか、そのあたりを説明してほしいね。この安土宗論とは別に、信長にキリシタン追放を請願した日蓮宗の日乗という坊主がいたのだけど、宣教師達との問答の際に激高して刀を抜き宣教師を脅したとか。その場にいた信長がこれを取り押さえて「日乗、貴様のなせるは悪行なり。仏僧のなすべきは武器を執るに非ず、根拠を挙げて教法を弁ずることである」と諌めたとか。相手に刃物みせて脅すとかヤクザかよ。そして信長の諌めが笑ってしまうほどにまともすぎ。信長としては日蓮宗だけでなく、一揆をくりかえす本願寺や僧兵の延暦寺に対しても同じ気持ちなんだろう。フロイス曰く「日蓮宗は日本における最も悪辣な宗派」。
・大谷家:さらに仏教話題。大谷といえば、最初に思いつくのは普通は関ヶ原で奮死した戦国武将最高の漢「大谷吉継」または炎武連夢の「大谷晋二郎」だろうが、大谷は浄土真宗の宗家の家名でもある。この大谷家ってのは親鸞の末裔を標榜しているのだが、江戸時代に家族内で紛争して今では西と東に分かれてやっている。東の方は、最近までも家族内で骨肉の跡目争いをしており、分裂した別の本願寺もあったりする。宗教一族の家族紛争とかって萎えますね。さらには、この大谷一族は明治以降は皇族と縁戚になろうと必死で(存続のため)、今では両家ともとりあえず皇室と親戚になっている。大谷家の家系図。
・千家:茶葉の粉末を湯に混ぜて飲むだけのことなのに、ずいぶんとエラそうな文化が日本にはあります。千家というのは千利休の末裔を標榜している集団なんだけど、千利休は自分の茶道が血筋で継承されるべきなんて考えてなかっただろうな。宗教化は取り巻きや弟子連中の仕業でしょう。日本の伝統芸能全般にいえることだけど、家系でしか技術を伝承できないというのはそろそろ時代遅れでやめたほうがいい。
・飛行機の貨物(ペット専用)で運んだ犬が熱中症に:気の毒だが、動物を貨物で運ぶっていう感覚がなあ。大事な家族の一員なら、無理して飛行機にのせたりせず、預けるとかできなかったのか?というのが個人的感想。小さいケージに入れられてコンテナ詰められてカーゴに詰められて・・。想像するだけでも可哀相なんだが・・。まあ航空会社も引き受けた以上はきちんと責任まっとうしてほしいものだが。
・遺憾:政府用語。時流にあわせてもっとダイレクトな表現を。「むかつく」「気に食わない」「耐えられない」「死んでほしい」「このキチガイが!」「おまえ平田だろ!」ぐらい言っていい。
・賽銭箱:ここ最近、全くもって納得できないことが賽銭箱。ローマで多数の教会を無作為に見て回って、はっと気づいたことだが、西洋の教会はとりあえず奥のご神体(象とか画とか)をしっかりとみせてくれる。それらご神体は芸術としても高い完成度をもっていて、異教徒・異民族の我々にさえ敬虔な気分にさせる力を秘めている。そのご神体の見学後に、建物の端の方に寄付のコーナー(蝋燭とか)があったりする。一方日本の寺社では、まずいきなりドーンと正面に間口いっぱいの賽銭箱。ほぼ強制的に賽銭入れさせられ拝まされる。そしてこれで参拝終わり。お寺のご本尊なんてほとんど見たことがない。というか、見せるべき本尊がないというのが正しいのか?どこのだれべえが作ったかしれない由緒のない仏像とか石ではねえ。
・巨大宗教建築:日本にも新しい「寺」がまだまだあります。念仏宗の大伽藍。どこかでみたことのある建物ばかりですね。1000年残ったら世界遺産になるのか?宗教って金持ちですね。税が免除されてるだけのことはあります。
・川瀬賢太郎氏:28歳でカナフィルの常任になったとか。若い人の活躍に期待したい。どんな音楽するのか興味あるが、カナフィルでは聞きようがない。
・CLOUDY HEART:ギターを手にして5か月弱、この曲のコピーに取り組んできた。やっと音(コード)が取れて次の曲に進んでいる(といっても流して弾けるわけではない。ポジション移動やらチョーキングやら課題は山積み)。CLOUDY HEARTはBOOWY最大最高のヒットソング。バンドの初期から歌われてきたが、このLAST GIGSの演奏が一番心にしみる(おそらく誰もがそう思うはず)。真の歌唱力ってのはこういうことなんだと。てめえの評価基準で大変もうしわけないが、この数分間の演奏はフルヴェンの最高のライブ演奏と同等またはその上をいくかもしれない。