Wilhelm-Wilhelm Mk2

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愛玩ロボットという末期

2023-08-13 | Weblog
先日、とあることで愛玩ロボットを間近で見た。私は存在も知らなかったが、かなり有名なものであるようだ。確かに見た目は可愛い。しかし喋るわけでも無く、物欲しそうに人を見上げてはくるくる回り、キュウキュウ言うだけだ。まず驚いたのは本体の値段だ。10万くらい?と思ったらなんと50万だとか。さらに驚いたのは、毎月メンテ費用(修理の保険やアップデートを含む)で1万円以上するということだ。つまり買っておしまいの玩具ではなく、ランニングコストがかかるということである。それならリアルなペットを飼えばいいのでは?と思うが、家の都合でそうもいかない人向けなのだろうか。ネットを見ると「多頭飼い」するかなりコアなファンもいるようだ。いくら可愛いとはいえ、インプットに対して決まったアウトプットをするようにプログラムされた機械である。人の好みはそれぞれだが、もはやこのようなフェイクにさえ癒やしを求める時代なのかと暗澹とした。まあ、ネズミランドで着ぐるみに癒やされるのとあまり変わらないのかもしれないが…とはいえ着ぐるみも中は生の人間である。

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