Wilhelm-Wilhelm Mk2

B級SFからクラシック音楽まで何でもあり

思うこと

2023-12-25 | Weblog
本年は本当に色々なことがあった(1年が恐ろしく長く感じた)。

今年は演奏会に6回出演することができた。ほとんど初めての曲だったので新鮮な気持ちで楽しめた。先日今年最後の練習があったのだが、究極の名曲の冒頭をフル編成で弾けて心が震えた(まさに体が震えた)。弦を数年ぶりに(!)張り替えたので、楽器の鳴りにも(久々に)浸れた。しかし年をとるほどに思うのだが、やはりクラシック音楽は西洋の芸術であって、その真髄は西洋人でなければわからないだろうなと。なんとかわかろうと、近づこうとしているが、日本の侘び寂びを外国の人にうまく説明できないとの同じで、その土着の文化や宗教の背景がないと体感として理解できないんだろうな(そもそもクリスチャンでないと)。別に日本人がクラシックに向いてないとかをいっているわけでない。最近は海外のオケにも多くの日本人が正団員で参加している。でもこれはやはり現地で長く学び、その土地に身を投じているからというのもある。世界の一線で活躍する日本人の方の経歴を読むと、海外育ちの人が多く、やっぱりなあと納得することがある。自分は所詮アマチュアなのだから、できる範囲で努力して楽しめばそれでいいのだが、どうしてもその近づけないことへの諦めと、逆に日本の自分のアイデンティティとなる文化をあまり知らないまま年を取ったことへのうしろめたさがある。