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スペインかぜはアメリカが発生源だった

2020-02-19 | Weblog
1918年に発生したインフルエンザのパンデミック「スペインかぜ」。世界中で流行して5億人の感染者と1億人近くの死者を出した。スペインが発生源で最大の感染地と長らく思っていたが、実はアメリカの小都市ハスケルに存在した陸軍基地から流行し、アメリカが震源地だったことを知った。ではなぜスペインかというと、第一次世界大戦で中立国だったスペインは情報検閲をしていなかったために感染情報を真っ先に世界に報告してしまったからだそうだ。かわいそうなスペイン。新型コロナを「武漢かぜ」と言うと「差別」にあたるらしいが(蓮舫談)、こちらのほうがよっぽど差別なのではなかろうか?
100年たった今でもスペインかぜの強い感染性と強毒性の原因は完全に解明されていない。2007年に東大医科研が「合成したウィルス」によるサルへの感染実験を行った結果、自然免疫反応の異常性(抗ウィルス活性の無誘発)を提示している。つまり普通はウィルスに感染するとそれに対して即時に免疫が動くのだが、スペインかぜの場合はそれが立ち上がらなかったらしい。健常な若者ほと被害が大きかったのもこのせいかもしれないとのこと。