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高島城

2019-07-01 | Weblog
諏訪の高島城を見学してきました。子供の頃に読みふけった「城なんでも入門」で見て以来、行ってみたい城郭ランキングの上位にあった城です。破風を多用し、さらにそこに華頭窓を開け、しかし最上階には欄干や大窓を設けないというデカダンスな異形の天守にベタぼれでした。天守は明治維新まで現存したのですが、明治時代に廃棄解体、そして昭和時代に地元の人々の厚い支援で外観復興されました。復興天守閣はコンクリ造りですが外観はほぼ創建のまま復元されてます。中はしっかりとした郷土博物館で、神話時代から続く諏訪の歴史を学べます。諏訪氏と言えば、中先代の乱で北条一族に殉じたり、戦国時代は武田信玄によって武田家に併合されたりと苦難のイメージがありますが、諏訪大社の神主という地位もあることから、名族として命脈を繋ぎ、江戸時代は諏訪藩(高島藩)として繁栄しました。高島城はその諏訪氏の居城です。本来、高島城は諏訪湖湖畔に築かれた水城でしたが、諏訪湖の干拓によって現在はやや内陸にあります。40年ほど前に地元の歴史家が編纂した高島城の研究書が売られていたので記念に購入した。図版や写真が多く読み応えのある箱入りの立派な書籍である。城は上諏訪駅から徒歩10分ほど。近所の評判の蕎麦屋が大変美味しかった。