Wilhelm-Wilhelm Mk2

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犀角

2011-11-12 | Weblog
なぜか昔からサイが好きです。角に鎧、そして突進力という肉食獣を寄せ付けない強さをもつのに、草食獣で目が優しい。

先日ベトナムのジャワサイが絶滅したニュースが報じられたが、今度はアフリカの西クロサイが絶滅したとのニュースが出た。原因は人間による密猟である。なにが目的で密猟がされてるかというと「角」である。サイの角は漢方薬で「犀角」もしくは「烏犀角」という名で解熱薬として利用されてきたが、当然のごとくその効果には科学的な証拠はない。角は皮膚や爪のようなもので、なにか特別な化学物質を含んでいるわけではないのだ。実際、犀角がワシントン条約で禁止されると、水牛の角で代用してしまうという適当さ。漢方にも効くものはあるが(ほんの少し)、ほとんどはプラセボ・マヤカシと思っていい。そんなインチキのために、サイ達は殺されて絶滅していくのだ。大変おろかなことだ。密猟を取り締まることも大事だが、マーケットを押させることが最重要だ。といっても、愚かで無教養なアジア人共が、いくら効果ないといったところで信じるはずがない(希少になればなるほど需要が高まり高騰する)。いっそそれなら

「サイの角には発がん物質が含まれている。」

というリバースな情報を流してみたらどうだろうか?