Wilhelm-Wilhelm Mk2

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TPP対策として日本独自の遺伝子組み換え作物。

2011-11-16 | Weblog
・TPP:メリットデメリットがよくわからないのだが、直観的には参加したほうがいいように思う。もう国内の力だけで経済を上向きにさせることはできないわけで、そうならば多少の危険はあるにしても、大きな変化に乗って外へ打って出たほうがいいのではないか。このz条約は間違いなくアメリカによるアメリカのために仕組まれたものだろうが、ここは「虎穴に入らずんば、虎子を得ず」で、敵の利をつき自己の益にするぐらいの強かさをもって参加してみたら・・・と思う。あくまて直観的だが・・。
・モンサント:TPPに参加すると、遺伝子組み換え作物が非表示となり沢山日本に入ってくるという意見がある。これが真実なのかどうかしらないが、これからは遺伝子組み換え作物の問題は避けて通れない。遺伝子組み換え作物のアメリカ最大大手にモンサントという会社がある。この会社はもともと除草剤や農薬をつくる化学会社だったのだが、その技術にバイオ技術をあわせ、除草剤とその除草剤に耐性のある組み換え作物をセット販売するというビジネスを展開している。これは凄い発想だと思う。生物倫理や環境負荷、そして強引なビジネスのやり方で物議を醸している会社だが、日本人の控え目な創造力では思いもつかないビジネスである。実際この会社の製品(作物)の収量は多く、発展途上国は恩恵を受けているとか(そしてこの会社は儲かる)。
 これが日本に入ってくると、日本の農業が壊滅する、日本の農業を守れ!・・・と農協は主張している。私は遺伝子組み換え作物は反対ではなく、きちんとコントロールされていれば、人口増加著しい人類には有用な技術だと思う。世界的にみて遺伝子組み換え作物を極端に毛嫌いしている国は日本だけといってもいい。どうせ守りきれないのであれば、ここは一転、日本も積極的に開発に参加してはどうだろうか?人様のものより自前のほうが安心だろうし。自動車や他の産業よろしく、この遺伝子組み換え作物分野でも日本の精緻さは生きると思う(体力勝負のときどうなるかわからないが)。新しい国内産業として芽生えさせ、いずれ世界にメイドインジャパンの銘で輸出してはどうだろうか?日本の安全神話はまだ健在なので、アメリカ製の作物より受け入れてくれるかもしれない・・・価格で勝負できればの話だが。

・モン・サン・ミシェル:BSの番組で海に苦しむ世界遺産として、厳島神社、ヴェネチア、そしてモン・サン・ミシェルをやっていた。モンサンは海を背景にした孤島の修道院で有名だが、観光客用の道路と駐車場を造成したため、川の流れが変化して島の周りに砂が堆積し、従来の風景が失われてしまった。自然には影響がないと道路を作ったのだろうが、環境アセスや環境系研究者の判断なんてものは占いレベルでしかない(政治判断で容易にねじまげられるし)。諫早湾も同じだな。モンサンはこれから10年以上の治水工事で、もとの景観に戻すそうだ。もう一つ、ヴェネチアの冠水にも驚いた。ここ数年、異常潮位が多く、街中の店やレストランも日常的に冠水する。警報がなると、慣れた手つきで淡々と椅子やテーブルを積み上げて閉店にするイタリア人に驚いた。イタリア人の楽天さがあるから受け入れられてるのだろう。日本人ならあんなこと無理だろうな。といっても海水は建物を腐食させるし、衛生的にも問題があると思う。この異常潮位(もしくは地盤沈下)がいつまで続くのかわからないが、なにか抜本的な解決策を施さないと、いずれ町時代が腐って崩れ去るんじゃなかろうか?