Wilhelm-Wilhelm Mk2

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増税か減税か

2011-01-21 | Weblog
増税か減税かを聞かれたら、そりゃ減税に決まっている。しかし、なぜ我々は税金を払う必要があるのかを冷静に考えてみる必要もある。海外で生活したことがある人なら気づいているとは思うが、日本の公的サービスの質は基本的にはかなり高い。海外の窓口のぶっきらぼうさ(国にもよるが)、交通機関の適当さにはかなり驚かされた。といってもだから日本が住み心地がいいというわけでは決してないのだが。日本もそれぐらいのレベルにして、社会福祉ももっと質を下げてもいいというのなら、減税にしてもいい。高い福祉を望み、きめ細やかな公的サービスを期待するなら、それなりに税金を払う必要がある。政府も増税しりつもりなら、そのあたりをきちんと説明すべきだと思う。

そして・・名古屋の河村某の行動とそれに煽られている市民をみると、衆愚政治という言葉しか思い浮かばない。


まあ付け加えておくが、名古屋人が特別に愚民というわけではない。人間というものは群れると確実に衆愚化することは歴史を振り返れば一目瞭然である。少し前にも、高い技術力と文化と古い歴史を持ちながら、国家レベルで民族浄化をやってみたり、勝てもしない戦争に熱狂して突撃してみた国がありましたね。生活レベルで眺めても、効果などあろうもない怪しい健康食品の宣伝に煽られて、必死で給料をつぎこんでみたりとか。そういう基本的に「愚か」である民草が集団で暴走して破滅しないようにするために、上に立つものは知識と教養とバランス能力をもって適切に民を導いていくべきなのだが、ポピュリストというものは、国民のためといいつつ実際のところは全て自己満足のため(本人は気づいてなくとも)にしか行動しておらず、ひたすら民の人気取りと煽りだけに終始して、結果的には民の中に復旧しがたい軋轢を形成してしまうのである。