Wilhelm-Wilhelm Mk2

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ウィーンフィルを聴いてくる。シューベルトプロ

2005-10-08 | Weblog
聴いてきました。ミューザ川崎での公演。指揮はムーティ。

シューベルト;ロザムンデ序曲
シューベルト;未完成
シューベルト;グレイト
(シューベルト;ロザムンデ間奏曲)

 ホールに入るなり舞台上のバスの台数と首席の楽器をチェック。よーし八本あるぞ、ライドオーン!いやー古楽器演奏とかいって小編成だったら嫌だなと思っていたんですよ。そしてトップの楽器が、レンベーク来たー!!初めてポッシュ氏のオケ弾きを見れました。(オペラとか室内楽はあるのだけど)
 というわけで、今回の演奏会はムーティがどうとかよりも、バスの1プルトに集中していたわけです。まあ演奏会全体は良くも悪くも「ウィーンフィル」でして、ムーティが無難に振る中、キュッヒルが暴走するというお決まりのパターン(笑)。配置はヴィオラが崖にくる通常配置で、未完成までが7-6-5-4-3、グレートで8-7-6-5-4のフル編成。ウィーンフィルの弾き初めの感想で巧い!と思わないのはいつものことですが、音末の響きとか、ヴィブラートとか、弱音での絶妙の美しさはやはりウィーンフィル。ウィンナーオーボエの危うさもまさにウィーンフィル。ウィンナーホルン最高ー!グレートは2楽章と3楽章がよかったですね。取りあえず、ウィーンフィルの弦はトップがでかく弾いて、後ろがそれを超えない様に合わせるという王道スタイルですので、爆発的な音量ではベルリンフィルには敵わないですが、独特のアンサンブルの妙が味わえます。
 ロザムンデ終了後に何やらバス1プルトのポッシュ氏とギュットラー爺さんの間でごにょごにょ会談が。どうもチューニングがしっくり来ない様でして、お互いペグを回してチョコチョコと微調整を。というのも、次の未完成の冒頭がこれまた非常に目立つ場面ですので気にしたのでしょう。それにしてもポッシュ氏の弾き方は感嘆意外のなにもなし。室内楽のときにその妙技がよくわかるのですが、ボーイングもピッチカートも本当に多彩です。しかし、どう見ても他の団員は適当?に弾いてる様にしか見えないのだが。まあ音量は恐ろしいくらいに出ていたのであれもウィーンフィルなのでしょう。グレートが終わって拍手がわき起こる中、再びバスだけは各プルトでぼそぼそ会談が。ポッシュ氏なんて拍手が続く中、早回しのパッセージをさらって首をかしげたりしてるし。どこか気に入らないところがあったのかもしれません。そういえば、ボーイングのミスは多かったな。打ち合わせ不足?まあそれも含めて非常に楽しめました。グレートの弾き方にかなりいいイメージが取り込めましたよ。今ならベルリンよりウィーンの方が好きだな。