Wilhelm-Wilhelm Mk2

B級SFからクラシック音楽まで何でもあり

駄作の極み「エピソード3」

2005-07-10 | Weblog
観ましたよ(現地でね)。いやあ本当に酷い作品でした。スターウォーズというブランドを完全に汚してくれました。下手糞なCGの連発(学芸会の背景レベル!あからさまに絵とわかるCGなんて意味あんのか?)と大根な役者に稚拙な脚本と演出。音楽までも最悪(ジョンウィリアムスはもう駄目だね)。酷かったです。まあ何て言うのかな、最近SWオタってのがいるじゃないですか、グッズとか人形とかお面とかをしこしこ集めたりしている人たち。ああいう方々にはいいんじゃないですかね、わかりやすくて、色々と新キャラも出てくるしね。ほんと、少年ジャンプにでも漫画で連載すれば好いレベルでしたよ。ルーカスはどこで泣かせるつもりだったのですかね。「ハンカチを用意すること」だとか言っていたけどさ。
今テレビで「帝国の逆襲」やってますね、素晴らしい!メカ群のなんという質感!(写真、AT-AT)立体的なカメラワーク!!ヨーダも「仙人」って感じで、フォースも「哲学」って感じでよろしい。新作のはただの「超能力ウォーズ」ですよ。

アバドBPOの新盤 マーラー6番「悲劇的」

2005-07-10 | Weblog
アバドBPOのコンビよるマーラー交響曲の新録音。これまでにリリースされた、3、7、9番、およびルツェルン祝祭オケとの2番がどれも所謂「アバド」らしくない快演であったため、今回の6番もかなり期待していました。聴いた感想は「尻上がりに良くなる」という感じですか。ライブ録音のせいか、音質はいささかお風呂場気味であり、冒頭のアンサンブルがばらけ気味なため「これはしくじったか?」と思わされましたが、聴き進んで行くうちにオーケストラものってきたのか音楽の滑りもよくなり、超絶技巧のオンパレードをこれでもかと言うぐらいに畳み掛けてくれます。最近のベルリンフィルのスーパーオケぶりには本当に驚かされます。でも、ちょっと最近「名人芸オケ」だけになりすぎていないだろうか?
残念ながら、私自身がこの曲にあまり詳しくない(未だにマーラーの中では一番苦手)ので、楽章の配置とかハンマーがどうだとかは詳しく述べることができませんが、手持ちのブーレーズ=ウィーンフィル盤より心に迫る演奏であったことは確かです。でも上でもちょっと書きましたが、確かにベルリンフィルは恐ろしく巧いのですが、音色的にはウィーンフィルの録音のほうが気品というかウィーン風情が出ていて好きだなあ。特にこの曲はマーラーがウィーン歌劇場で一番上手くやっていた頃の作品だしね。ベルリンフィルはちょっと危ない方向に流されているのかもしれない。しかし、この曲はどう捉えたらいいのかいつも悩みます。マーラーの交響曲の中で一番難解だと思うのですが。こういう曲は聴くより弾いた方が楽しいではという気がしました。