Wilhelm-Wilhelm Mk2

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「緻密な有機体で作られた精密機械」

2005-06-06 | Weblog
ベルリンフィルの元団長、ツェペリッツ教授はオーケストラというものを

「緻密な有機体で作られた精密機械」

と評しました。言い得て妙です。(写真はフルヴェン+BPOですが)

 週末に大きな本番演奏会があったのですが、近年まれに見る燃焼力で、自画自賛的ですがかなり良い演奏会だったと思います。お客さんも沢山入ってくれたし、最後の音が終わったときに弾けるように拍手とブラボーが飛び出したりと随分と楽しんでもらえたようです。弾いている側としては殆どマラソンのような気分だったのですが、あのくらい集中力を振り絞るといい演奏ができるものですね。自分も役割は結構果たせたと思います(思いたい。)前にも書きましたが、合奏のいいところは「ただ参加している」では駄目で、役割分担をきちんとやるという「使命感」があるところがいいです。(団体競技はなんでもそうか)私の場合はバスなのですが、やはり合奏の際にバスは「常に」そして「正確に」響いていることが大事なわけです。バスが安定でかつ推進力があると、高音の人たちは集中してメロディー作りに励めるわけで、オケ全体が安定して崩れる事がなくなります。そのよく響くバスを作るには、豊かな音量、いい音程、指揮者への敏感な反応が求められるわけですが、アマチュアはそう簡単に全部が出来る訳ではないので、やはり日頃からさらって、なるたけ余裕を持って視界を広げて合奏に望むというのが重要なのです(と自分に喝)。まあ、まず譜面通りに弾けないとね。
 これで当分オフに入るわけですが(この団体は)、もう次の楽譜はもらっているので休む事無くさらわなければいけません。自分のなかで何がまずいか(苦手なポジションとか弓さばきとか)はよくわかっているので、一つずつ克服していくためにも地道に基礎練習をしなければ。なんでもそうですが、向上心が続く趣味というのはいいものだと思います。