無意識日記
宇多田光 word:i_
 



でその肝心の英文の話だが。


『@utadahikaru : “Get laid”は性交すること、特によく知らない人とか狙ってた人と「やれた」みたいに使われる(女の人はあまり使わないかも)軽薄なスラング。

それにかけてレイをもらったことを、この人が瞬間的に造語で”get lei-ed”(「レイを受けた、レイされた」的な意味で同じ発音)って表現した秀逸なダジャレです👩🏻‍🏫』

https://twitter.com/utadahikaru/status/1548805985426321408



思わず再掲しちゃったけど、あんまりにもヒカルパイセンいやさヒカルセンセイがバッチリ解説してくれたもんだから特に付け足すことないなぁ。何より、資生堂やカルティエのCM?出てる人が卑猥なスラングを懇切丁寧に解説してくれてるってシチュエーションが萌えるよね!(力強く)


てことなので、ここではInstagramでの遣り取りの方をおさえときましょか。


***** *****


@ericv0214 : Looks like someone getting lei-ed.

@kuma_power : dang, yes I got lei-ed ! 😂

https://www.instagram.com/p/CgH9xTePIJ7/


***** *****


こうですわね。@ericv214さんが「誰かがレイをかけられたみたい」と返信したのを受けてヒカルさんが「う"っ、そうだよ! レイをかけられたのよ!」と返した、と。"dang"は"damn"の婉曲表現で、どうだろな、ここは「舌打ちしてる」とでも捉えてくれればいいんじゃないかな。「くそっ、上手いこと言われて悔しい!」みたいな。

で、こういう風に日本語で書いちゃうと確かに何のことかわからない(笑)。「レイをかけられる」が、英語だと「誰かと寝る」と同じ音になっちゃうから↑の会話が「誰かと寝たの?」「寝ちゃったみたいね!(笑)」って言い合ってるみたいに聞こえるよ!っていう、そういうことなんだけど。


ここのお洒落な感じを私なんとか日本語に落とし込みたかったんだけどねぇ。出来なくてね。次善の案を引用RTしといたのよ。

「花、売りつけられちゃったね」
「お陰様でね!」

とかなんとか。これも解説要るよなぁということで、本筋じゃないしニーズも極少だろうけど、ついでだから書いとくw

思い浮かべるシチュエーションは、レイをかけられて部屋に帰ってきたヒカルさんを同居人が一目見て、みたいなタイミングかな。この際同居人は誰でもいい。みんな自分に設定して妄想しとくれ(笑)。

で、ヒカルさんの首に花輪(=レイ)が掛けられてる訳だ。「これ、さっきエレベーターで見知らぬ人に掛けられちゃって!」とか言い訳をするヒカルさん。それを茶化すのに「花を売られちゃった」っていう言い方をした、と。これ、「花を売る」が売買春の隠語だって知らないと訳わからんのよなぁ。つまり、「お金払って誰かと寝た?」って訊いてるのよね。でも、"get laid"には「誰かと寝る」だけの意味しかないので金銭の授受は含まれないのよね別に! だからあクマでコレは「次善の案」なのよねぇ。Instagramでのオリジナルの二人の遣り取りに日本語字幕をつけるならこんな感じになるかなぁ、ってまぁそんなとこ。もっと"get raid"にフィットした訳を思い付いた人いたら教えて!


追伸気味に。今回ヒカルから『秀逸』と絶賛された@ericv0204さん、このあと更にヒカルに返信しててこれも秀逸なのよねぇ。

@ericv0214 : turning rooms into melting pots since 2004

これ、わかった人結構居るんじゃないかな? 2004てのがヒントよね。そう、2004年発表のUTADAの『EXODUS』に収録されてた『Let Me Give You My Love』のサビの歌詞、

『Hurry up, baby
 Hurry up, baby
 Let me give you my love
 Hurry up,
 Let's turn this room
 into a melting pot』

から取ってるんだよねぇ。ここ、「部屋を坩堝にしてしまいましょう」ってのは、1番の歌詞を受けて、「坩堝の中で遺伝子を混ぜ合わせましょ」って意味なのよね。つまりこれも性交の洒落た表現なんすよ、UTADAさんによる。よくもまぁ即座にこの歌詞で切り返したもんですよ。素晴らし。

折角なので私も記念にその返信にさっきリプライしてきましたわ。↓以下の通りだけど、なんのことかわかるかなぁ? ヒント:"surprisingly cramped"は「意外と狭い」という意味でっす。


“Are you gonna hurry to the heaven's floor with this surprisingly cramped elevator ? (Yup, or the sick's floor in London?)”

DeepL先生訳:この意外と狭いエレベーターで天国の階まで急ぐのか?(うん、それともロンドンじゃ病人の階?)

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昨日のヒカルさんの一連の投稿はややこしいわねぇ。まとめとくか。

まず、Instagramへの投稿。

『@kuma_power : エレベーターで一緒になったベロベロの酔っ払いが身に付けてたレイをくれた(ロンドンです)。

A wasted lady on an elevator gave me this lei she was wearing (yup, in London).』

https://www.instagram.com/p/CgH9xTePIJ7/


次に、ヒカルさんがそのお報せをTwitterに投稿。

『@utadahikaru:エレベーターで一緒になったベロベロの酔っ払いが身に付けてたレイをくれた(ロンドンです)。

A wasted lady on an elevator gave me this lei she was wearing (yup, in London).』

https://twitter.com/utadahikaru/status/1548745495148912640


文章はInstagramと全く同じだね。まぁここまではいつも通り。

ここからがややこしい。

まず、Instagramのそのヒカルさんの投稿に、ヒカルのフォロワーさんからコメントが入れられる。

@ericv0214 : Looks like someone getting lei-ed.

そのコメントに今度はヒカルさんが返信。

@kuma_power : dang, yes I got lei-ed ! 😂


この遣り取りが、御覧の通り英語なのよね。なので、今度はTwitterでヒカルのフォロワーさんからこんな質問リプライが投稿される。

@yukimaru_Hikki : この洒落?ってどう意味なんですか😭
https://mobile.twitter.com/yukimaru_Hikki/status/1548798258197430272

↑のInstagramでの英語の遣り取りの画像を添付してね。んでそれに対してヒカルさんが引用リツイートを返してきた!

『@utadahikaru : “Get laid”は性交すること、特によく知らない人とか狙ってた人と「やれた」みたいに使われる(女の人はあまり使わないかも)軽薄なスラング。

それにかけてレイをもらったことを、この人が瞬間的に造語で”get lei-ed”(「レイを受けた、レイされた」的な意味で同じ発音)って表現した秀逸なダジャレです👩🏻‍🏫』

https://twitter.com/utadahikaru/status/1548805985426321408


ご丁寧にもメガネっ子女教師の絵文字を最後に添えて。英語の授業なのね。いや実際の授業でこんなことレクチャーしてくれるかどうかは知らんが。



…というのが、昨日の一連の遣り取り。つまり、主な登場人物(?)は、

・宇多田ヒカルさん
・ヒカルさんにレイをかけた人
・ヒカルさんにInstagramでコメントした人
・ヒカルさんにTwitterでリプライした人

の4名になりますかな。InstagramとTwitterを跨いで話が進んでるんで、ちょっとややこしいのよね。

あと、「ヒカルさんにレイをかけた人」が、日本語部分では『ベロベロの酔っ払い』と性別不明で書かれてるのに対して、英語では『A wasted lady』=「泥酔した女性」と性別が判明してるのも誤解?を招いたかもね。日本語だけ読んだ人が屈強な男性の泥酔者想像してたら、場面の緊迫感が全然違うもんねぇ。イヤ勿論、"A Wasted Lady"が屈強な女性だったケースも有り得る訳ですが、こういう時って「典型的な姿」を思い浮かべがちですからね読み手って。

そんなところに持ってきて「英語の駄洒落」というハードルのやや高い話題を取り上げてくるだなんて、そりゃ混乱しますわね。次回は落ち着いてそこんとこを振り返ってみますか。

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