無意識日記
宇多田光 word:i_
 




最近はずっと東京のスタジオに居るようだし、
もしUtaDAの活動があるとしても随分先のことになるのかな~。

先日も紹介した上原ひろみのメッセージ(さしあたって最新分)にこんな記述があった。


日本に住んでる時は、私はいってみれば草食動物だった。
生えている草を食べ、周りと争う事のない、穏やかなウマ。
大体、人とケンカをした事など一度もなかった。
あまり怒らない性格だし、自分が悪くなくて謝るのも、全然苦痛ではなかった。
しかし、この国に来て、ウマは肉食動物に食べられてしまう、と知った。
アメリカでビジネスをするという事は、ライオンでない限り、
やっていけないのだ。
戦う事は常日頃。
どうぞどうぞ、と譲っていたり、悪くもないのに、すみませんと謝ったりと、
日本式なやり方をしていたら、私は毎日ピアノを弾けない。
何かがうまくいかなかったら、徹底的に誰かを糾弾しないとならない。
私は、そのやり方が好きだろうか?はっきり言って好きではない。
でも、それがアメリカで仕事をするという事なのだ。


これを読んで「あらら、じゃあHikkiにはあんまり向かない職場(国)だなぁ」と
思ってしまった。彼女は、プラスチックのアクセでもなければ(笑)
自分から欲していこう、という人間ではない。創作物に対する自信はあるだろうが
どちらかといえば控えめで奥床しい性格だ。(引っ込み思案というか引きこもり?)
ウマどころか羊である。ライオンにならなきゃいけない市場で働くのは、
結構精神的にツライんじゃないだろうか。

続いてこんな記述だ。


ライオンになるには、声はかなり低めに設定し、
電話でなく、直接交渉の時は、顔を見られると子供だと思われるので、
髪を貞子のように前に足らし、日本が誇るホラー映画キャラクターでの勝負だ。
ボクシングのチーンというベルが、頭の中で鳴り響く。
ライオン登場なのだ。


なるほど、そういえば2004年のUtaDAのアピアランスは、
どうにもHikkiの魅力をダイレクトに伝えるのとは掛け離れた、
妙に化粧の濃いものが多かった。(こういうやつね)
“子供だと思われる”のを防ぐ為の処方だったのかな。
音楽はアイドルポップとは一線を画すものだったしね、
ただでさえ子供っぽく見える日本人女性の見た目をなんとかしよう、という
意図だったのかもしれない。まぁ、いまとなっては、だけども。
(てゆーか上原ひろみのメッセージ面白いなぁおい(笑))


UtaDAとしての契約だろうから、プロデューサとして完全に黒幕に徹する、
ということはないだろう。一応自分で歌うことになるか。
そうなるとライヴ活動にどれくらい重点を置くのかに興味が向くが、
CDを売る事が動員に繋がる日本と動員を上げる事がCD売上に繋がる米国、
という二つの市場をどう股にかけるか、非常に難しい。
何度も繰り返しているように、アイランドレコーズが単に日本での
爆発的な売上をアテにしていて、米国での成功は眼中にないのであれば、
レコード会社からのツアーサポートは得られないだろう。(アメリカでの、かな)
結局UtaDAが2ndを出してもライヴは行われず、
そこからの楽曲が披露されるのは、またもや宇多田ヒカルのツアー待ちになるのかもしれない。

とはいえ、今年のシングルリリースペースを見ていると、
先に宇多田ヒカルのアルバムが出るのが自然なわけで、
そのあとに日本で宇多田ヒカルのツアーをする時間があるのだろうか。
これまでの作曲ペースであれば、年内一杯はかかるだろうから、
そうなるとUtaDA2ndがリリースされるのはひょっとすると2009年??

、、、随分気の長い話だなぁ(^^;


コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )


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コメント
 
 
 
それは「日本語」での話でしょう? (odyssey)
2007-06-03 22:01:41
英語で交渉する際は、英語圏の交渉術に自然となって
行く様な気がするんだけど。。。
言葉って人の行動を規制する力があるから、
日本語だと出来なかった事が英語で生活するとすんなり
出来る可能性はある。

日本語だと馬だったかも知れないけど、
英語だと自然とライオンになっているかも^^
 
 
 
> odyssey (i_)
2007-06-05 01:57:16
> odyssey

あ~そうそう、Hikkiも言ってるよね。
スマスマでも言ってたから、知ってる人も多いわな、
「英語で話すときのほうが落ち着いて大人っぽい、
 日本語で話すとどうしてもおちゃらけた部分がでる」
要約するとこんな感じに性格が変わるんだって本人自覚してるよね。

何度かHikkiが実際に英語を話しているのを訳したことがあるけど、
日本語のときに較べると自分のことを積極的にアピールしてたな。
といっても、ウマがライオンになるくらいの劇的な変化は
僕の印象の中にはないわ。相変わらず照れ屋で謙虚な女の子ですよ、
英語で話してるときでも。
 
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