”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

死ねばいいのに

2010-08-24 16:35:31 | 本と雑誌

何とも物騒なタイトルですが、

これ、イライラした時の私のひとり言・・・

ではありませんってば!!

京極夏彦さんの本のタイトルです。

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小説をじっくり読んだのは何年ぶりでしょうか?

あらすじを簡単に紹介しますと・・・

 女友達のアサミが殺された。

 定職に就かずバイトを転々とするチャラ男のケンヤは、

 アサミの死をきっかけに 、彼女の周囲の人たちに

 彼女の人となりについて尋ねて回った。

 しかし、アサミの隣人も上司も母親でさえも

 彼女のことをよく知らないうえに、

 自身の不平不満ばかり語り出す。

 そんな彼らにチャラ男のケンヤがビシッと言う。

 「死ねばいいのに。」

 そして、ケンヤの説教が始まる。

これが、水戸黄門の印籠が出る瞬間のようで

実に気持ちがいい!!

 そして、ついにアサミを殺した犯人にたどり着く。

これは、京極夏彦さん初の現代小説。

今までの妖怪シリーズ、時代小説とは趣が違いますが、

何が正しくて、何が誤りなのか、

この世に起きていることすべての境界線が

わからなくなります。

人間の心が一番のミステリーと思わせてくれるところが

いつもながら京極ワールドのすごいところです。

コメント
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