何とも物騒なタイトルですが、
これ、イライラした時の私のひとり言・・・
ではありませんってば!!
京極夏彦さんの本のタイトルです。
小説をじっくり読んだのは何年ぶりでしょうか?
あらすじを簡単に紹介しますと・・・
女友達のアサミが殺された。
定職に就かずバイトを転々とするチャラ男のケンヤは、
アサミの死をきっかけに 、彼女の周囲の人たちに
彼女の人となりについて尋ねて回った。
しかし、アサミの隣人も上司も母親でさえも
彼女のことをよく知らないうえに、
自身の不平不満ばかり語り出す。
そんな彼らにチャラ男のケンヤがビシッと言う。
「死ねばいいのに。」
そして、ケンヤの説教が始まる。
これが、水戸黄門の印籠が出る瞬間のようで
実に気持ちがいい!!
そして、ついにアサミを殺した犯人にたどり着く。
これは、京極夏彦さん初の現代小説。
今までの妖怪シリーズ、時代小説とは趣が違いますが、
何が正しくて、何が誤りなのか、
この世に起きていることすべての境界線が
わからなくなります。
人間の心が一番のミステリーと思わせてくれるところが
いつもながら京極ワールドのすごいところです。