先日、岡山のハーブ研究家さんが、ご自身のブログの中で
伊勢醤油について書いていらっしゃいました。
こちらです。
お醤油は、西と東でかなり違っていて、
やはり使い慣れた地元以外のお醤油をいただくと
びっくりすることがあります。
(私は鹿児島の甘いお醤油には驚きました!)
調味料とだしには深い関係があり、
お醤油の味にもだしが大きく関わっています。
大きく西日本、東日本に分けて説明しますと・・・。
【西日本】
昆布だしがメインでかつお節やいりこは補助的に使われます。
だしを味わうために、お醤油は香り付け程度に薄口醤油が使われます。
【東日本】
だしがかつお節中心なので、魚の強めのだしに合わせるために、
お醤油も濃いめの力強いものが好まれます。
そう、かつおだしって上品ではありますが、
かつお節でだしをとる時に、綿100%のTシャツなんか着ようものなら、
かつおだしの香りがしっかりTシャツにしみこんでしまって、
「意外と自己主張が強いだしなんだなぁ。」と感じます。
そんなわけで、かつおだしの地域は濃口醤油、
昆布だしの地域は薄口醤油が好まれるのですが、
伊勢醤油が使われる三重県は、やはりかつおだしがメイン。
さらに、伊勢に関して言えば、
この地域の農民が、地味噌のたまりをうどんにつけて食べていた
という歴史があります。
この地味噌のたまりを食べやすくしたものが、たまり醤油。
伊勢で濃いたまり醤油が使われるようになったのは、
伊勢の農民によって培われた食文化が背景にあったのですね。
納得、納得!!
我が家は、ずっとこの2本を使っています。
掛川市横須賀の栄醤油の「甘露醤油」と「うすくち醤油」。
煮物、和え物など普通のお料理とそばつゆには甘露醤油。
うどんつゆ、お雑煮、お吸い物には薄口醤油。
と、使い分けています。
しかし、地元のお醤油と言っても、静岡はまだまだうすくち醤油の使用率が低いようで、
栄醤油取扱店にも、うすくち醤油だけ置いていないことが多いのです。
このうすくち醤油だけのために、掛川の横須賀までドライブすることも!!