JR高塚駅と舞阪駅の中間地点を過ぎ、
やや舞阪寄りの線路の北側に
草だらけの荒れ地が続いています。
普段、東海道線で浜松から西方面に向かうことは少ないので、
先日初めて気づきました。
近くまで寄ってみると、こんな感じです。
耕作放棄地???
浜松市農業振興課にお尋ねしてみると、
養鰻池跡地であることがわかりました。
浜松市の養鰻業は、昭和45年をピークに
減少の一途をたどっています。
その理由は
・シラスウナギの減少
・地下水の減少
・台湾産鰻の輸入増加
などが挙げられます。
また、養鰻池跡地の多くは市街化調整区域に指定されているため、
宅地に利用することができません。
あのままずっと放置されてしまうのでしょうか?
今度は、浜松市土地政策課にお尋ねしました。
●養鰻池跡地というのは、池のまま放置して荒れ地になったのですか?
それとも埋め立てられたあと、荒れ地になったのですか?
一般的には、建設排土(建築工事で出る土)により埋められたものが多い。
●市街化調整区域に指定されて、宅地に利用できないとなると、
あの荒れ地は何に使われるのでしょうか?
工場の立地に適している場所であれば、「工場立地誘導地区」
として工場の建築を認めているところもある。
(例:舞阪吹上地区、馬郡工業団地南側など)
●市民農園などに活用することはできませんか?
農地に整備、市民農園という選択肢もあるかもしれないが、
もともと農地でないので、農地として使用するまでに
手間がかかるかもしれない。
養鰻業が衰退したといっても、舞阪の駅を降りると
「うなぎ」ののぼりが目につきます。
しかし、鰻が眠る荒れ地を電車の窓から延々と見るのは、
実に寂しいものです。
一日も早く有効活用されることを願っています。