”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

鰻の眠る荒れ地

2010-08-06 15:40:42 | “農”

JR高塚駅と舞阪駅の中間地点を過ぎ、

やや舞阪寄りの線路の北側に

草だらけの荒れ地が続いています。

Cimg3512

普段、東海道線で浜松から西方面に向かうことは少ないので、

先日初めて気づきました。

近くまで寄ってみると、こんな感じです。

Cimg3504 

耕作放棄地???

浜松市農業振興課にお尋ねしてみると、

養鰻池跡地であることがわかりました。

浜松市の養鰻業は、昭和45年をピークに

減少の一途をたどっています。

その理由は

 ・シラスウナギの減少

 ・地下水の減少

 ・台湾産鰻の輸入増加

などが挙げられます。

また、養鰻池跡地の多くは市街化調整区域に指定されているため、

宅地に利用することができません。

あのままずっと放置されてしまうのでしょうか?

今度は、浜松市土地政策課にお尋ねしました。

●養鰻池跡地というのは、池のまま放置して荒れ地になったのですか?

 それとも埋め立てられたあと、荒れ地になったのですか?

 一般的には、建設排土(建築工事で出る土)により埋められたものが多い。

●市街化調整区域に指定されて、宅地に利用できないとなると、

 あの荒れ地は何に使われるのでしょうか?

 工場の立地に適している場所であれば、「工場立地誘導地区」

 として工場の建築を認めているところもある。

 (例:舞阪吹上地区、馬郡工業団地南側など)

●市民農園などに活用することはできませんか?

 農地に整備、市民農園という選択肢もあるかもしれないが、

 もともと農地でないので、農地として使用するまでに

 手間がかかるかもしれない。

養鰻業が衰退したといっても、舞阪の駅を降りると

「うなぎ」ののぼりが目につきます。

Cimg3509

しかし、鰻が眠る荒れ地を電車の窓から延々と見るのは、

実に寂しいものです。

一日も早く有効活用されることを願っています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする