愛知県奥三河高原名倉産の
ルネッサンストマトを買いました。
この先端の尖り具合、果皮の軟らかさ、ゼリー部分が少ない
といった特徴から見て、これはファースト系では??
そこで、このトマトがどうやって誕生したのか調べてみました。
●ルネッサンストマトの誕生
ルネッサンストマトは、愛知県農業試験場とサカタのタネの
共同開発によるもので、2008年8月に誕生しました。
ルネッサンストマトよりも以前に育成された品種で
ラークナファースト(楽なファーストトマト栽培ができる・・・という意味)
というトマトがあります。
これは、ロシアのトマト品種が持つ単為結果性(受粉しなくても
果実が大きくなる性質)を日本のトマト品種に導入したもので、
ホルモン処理や蜂による受粉がいらない品種です。
このラークナファーストを消費者の好みに合わせて
完熟収穫できる品種に改良したものが
ルネッサンストマトなのです。
ただ、ファーストよりもさらに先の尖ったこのトマト。
ネット販売もされていますが、
出荷の際に、ご苦労も多いのでは?
そこで、JA愛知東にお尋ねしてみました。
●出荷の工夫
イオングループの店舗や直売所で販売されていますが、
果皮の軟らかさと先の尖りという特徴があるので、
普通のトマトに使うラップフィルムやパックは使えません。
そこで、特別のコンテナに緩衝材を入れて運びます。
ネットによる注文で遠方まで輸送が必要になる時は、
緩衝材を二重三重にします。
ルネッサンストマトの出荷は5月~11月。
高糖度トマトではありませんが、
酸味と甘みのバランスがとれた懐かしい味がしますよ。