”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

ルネッサンストマト

2010-08-16 15:03:35 | 野菜

愛知県奥三河高原名倉産の

ルネッサンストマトを買いました。

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この先端の尖り具合、果皮の軟らかさ、ゼリー部分が少ない

といった特徴から見て、これはファースト系では??

そこで、このトマトがどうやって誕生したのか調べてみました。

●ルネッサンストマトの誕生

 ルネッサンストマトは、愛知県農業試験場とサカタのタネの

 共同開発によるもので、2008年8月に誕生しました。

 ルネッサンストマトよりも以前に育成された品種で

 ラークナファースト(楽なファーストトマト栽培ができる・・・という意味)

 というトマトがあります。

 これは、ロシアのトマト品種が持つ単為結果性(受粉しなくても

 果実が大きくなる性質)を日本のトマト品種に導入したもので、

 ホルモン処理や蜂による受粉がいらない品種です。

 このラークナファーストを消費者の好みに合わせて

 完熟収穫できる品種に改良したものが

 ルネッサンストマトなのです。

ただ、ファーストよりもさらに先の尖ったこのトマト。

ネット販売もされていますが、

出荷の際に、ご苦労も多いのでは?

そこで、JA愛知東にお尋ねしてみました。

●出荷の工夫

 イオングループの店舗や直売所で販売されていますが、

 果皮の軟らかさと先の尖りという特徴があるので、

 普通のトマトに使うラップフィルムやパックは使えません。

 そこで、特別のコンテナに緩衝材を入れて運びます。

 ネットによる注文で遠方まで輸送が必要になる時は、

 緩衝材を二重三重にします。

ルネッサンストマトの出荷は5月~11月。

高糖度トマトではありませんが、

酸味と甘みのバランスがとれた懐かしい味がしますよ。

 

 

 

コメント
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