庭のキュウリを収穫せずに、そのままにしておいたら、
黄色く色づき、へちまのようになりました。
普通のキュウリと比べると、大きさの違いがわかります。
長さは40cmほどあります。
この黄色く色づいた状態が、キュウリにとって
鳥たちに食べてもらいたい姿なのです。
実際、大昔は黄色く熟したキュウリを食べていました。
キュウリという名前も、「黄瓜」に由来すると言われています。
平安時代に作られた「和名抄」という辞書にも、
「黄瓜」は取り上げられています。
一方、黄色い瓜というと、思い浮かぶのがマクワウリ。
こちらは、歴史が古く、弥生時代の遺跡から
炭化した種子が見つかっています。
マクワウリの改良が進み、
おいしくて質の高いものが作られるようになると、
キュウリを完熟させてまで食べようとは
誰も思わなくなりました。
しかし、未熟な緑色のキュウリの味が好まれて、
今のように野菜として食べられるようになったのです。
キュウリの生涯を横取りしているのかと思うと、
大切にいただこうという気持ちになfります。