今朝の中日新聞に「料理で前頭前野が活性化」という記事が載っていました。
料理は、作動記憶トレーニングに有効と考えられているそうです。
作動記憶というより、ワーキングメモリという言葉の方が聞きなれているでしょうか?
ワーキングメモリとは、人の脳にある領域で、
情報を一時的に保ちながら操作するための領域です。
例えば、おつりの計算を暗算で行う時とか、人と会話をする時なども
このワーキングメモリが活動しています。
料理をしている時は、どうしたら一番効率よく進むか手順を常に考えますから、
ワーキングメモリはフル回転している気がします。
料理をしている時の脳の動きを計測すると、
包丁で野菜の皮を剥くだけでも、前頭前野が強く活性化しているそうです。
しかし、ピーラーを使った場合は、前頭前野は働きません。
以前、幼稚園に通うお子さんのいるママたち対象に料理教室を行った時、
調理室にピーラーがなく、
「野菜の皮を剥いてください。」と言ったら、
「ピーラーがないと剥けません。」と言い、誰も剥こうとしないことがありました。
仕方がないので、私が包丁で剥き始めても、ただ見ているだけ・・・。
何とか剥こうと努力してくれたママは、1名しかいませんでした。
楽をしては、前頭前野は働きません。
ワーキングメモリのトレーニングのためには、毎日おなじみのメニューを作っていてはだめ。
できるだけ新しいレシピに挑戦すると、効果があるようです。
昨日、急なレシピ開発を頼まれて、焦ってしまったけれど、
ワーキングメモリが常に鍛えられるような環境にいることに感謝しないと!!