磐田市の向笠交流センターで
第35回目の野菜ソムリエクラブが開催されました。
今回のテーマは、「ひっそりと地味においしいかぶの魅力」。
大根の陰に隠れておとなしい存在ですが、
このやさしい味と滑らかな食感は、冬を感じさせてくれます。
日本全国には、約80もの品種があるのに、
その種を他の地域で蒔いても、うまく育たない…。
そのくらい地域独特の在来種も多いのです。
静岡にいて集められる品種は限られています。
そこで、野菜の状態で手に入らないものは、
漬物と写真で紹介させていただきました。
では、集めたかぶをご覧ください。
(品種というよりも、種類で分類してあるものもあります。)
●小かぶ(直径5~6cm)
●中かぶ(直径7~14cm)
●赤かぶ(青森県産)
●もものすけ(袋井市産)
もものすけには、とってもおもしろい特徴があります。
それは、また次のブログで紹介しますね。
●あやめ雪(袋井市産)
●酢茎菜
乳酸発酵の漬物「すぐき漬け」に使われる酢茎菜も
かぶの仲間です。
●聖護院かぶ
「千枚漬け」に使われているのは、重さが1.5㎏~3㎏になる
大型のかぶ、聖護院かぶです。
●日野菜かぶ
滋賀県生まれのかぶ。
20~25cmほどの細長い大根のような形をしています。
葉に近い部分が赤紫色をしています。
●野沢菜
なぜ野沢菜がかぶの仲間かと言うと・・・。
大阪の天王寺かぶの種を信州に持ち帰って植えたら、
寒さが厳しかったせいか、葉だけが異様に伸びてしまい、
それが野沢菜として食べられるようになったからです。
かぶの栄養価、見分け方、保存法のお話もしましたが、
今日は、主にかぶの歴史や地域性について話が盛り上がりました。
そんなかぶのお料理を3品、試食していただきました。
●かぶのあちゃら漬け(もものすけ)
あちゃら漬けとは、生姜と唐辛子を使った漬物のことです。
●かぶの入ったコールスロー(あやめ雪)
●かぶのトマトシチュー
「クリームシチューにかぶはよく使うけど、
トマトシチューは珍しい。」と言われました。
試食中の受講生さんの様子です。
「これにご飯があれば、ランチになるね。」の声を聞いて、
かぶの葉の浅漬けを混ぜたご飯も用意すればよかったな…
と少し後悔・・・。(^^;
でも、今日もたくさんの「ごちそうさま」が聞けて幸せでした。
今回、もものすけを持ってきてくださったセイイチロウ先生、
まだぬかるんだ畑で、あやめ雪を収穫してくださったハルヨさん、
本当にありがとうございました。(*^-^*)