片麻痺との二人三脚

孤独に甘えず、後ろ振り向かず、希望失わず、唯前進あるのみ!

「生きる」喜びを満喫した左手ピアニスト<舘野泉>コンサート!

2007-09-21 18:33:49 | 「映画・演劇」
「リハビリ」仲間で何時も貴重な情報を頂戴するN氏から1ケ月前、左手の演奏で復活されたピアニスト「舘野泉」のコサートが兵庫県立「芸術文化センター」で開催されるニュースを頂き、直ちにチケット購入を申し込み3枚取得、金曜日の午後3時、家内・妹の3人で演奏会に出かける。
 舘野氏は2002年、フィンランドの演奏会にて「脳溢血」で倒れ、奇跡の生還後、右半身不随というピアニストにとっては過酷な境地に追い込まれるが“左手のピアノ曲”によって開眼され、2年の後、左手のピアニストとして完全復活される。
 本日のプログラムは兵庫芸術文化センター管弦楽団とラヴェル:左手のためのピアノ協奏曲を弾かれる。
 舞台に登場されたご様子は杖なし、右手はダラリと垂れ下がっているものの歩行と共に交互に動き、正面で起立のご挨拶には「オーラー」が充満されていました。
 ピアノ演奏中は麻痺側の右手は膝の上に置かれていましたが演奏途中で外され床に伸ばし、左手だけの演奏は両手であろうと関係ない、魂のこもった素晴しいものでした。
 アンコールに応えて再登場された同氏は驚いた事に麻痺側の右手を指揮者にさしだし握手され、ピアノに向かい演奏、曲の中半から右手も添えて弾かれ万雷の賞賛の拍手が何時までも続きました。
 未だ拍手の出来ない自分が恥ずかしく、リハビリの不十分さを一層認識しました。