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舘野氏は2002年、フィンランドの演奏会にて「脳溢血」で倒れ、奇跡の生還後、右半身不随というピアニストにとっては過酷な境地に追い込まれるが“左手のピアノ曲”によって開眼され、2年の後、左手のピアニストとして完全復活される。
本日のプログラムは兵庫芸術文化センター管弦楽団とラヴェル:左手のためのピアノ協奏曲を弾かれる。
舞台に登場されたご様子は杖なし、右手はダラリと垂れ下がっているものの歩行と共に交互に動き、正面で起立のご挨拶には「オーラー」が充満されていました。
ピアノ演奏中は麻痺側の右手は膝の上に置かれていましたが演奏途中で外され床に伸ばし、左手だけの演奏は両手であろうと関係ない、魂のこもった素晴しいものでした。
アンコールに応えて再登場された同氏は驚いた事に麻痺側の右手を指揮者にさしだし握手され、ピアノに向かい演奏、曲の中半から右手も添えて弾かれ万雷の賞賛の拍手が何時までも続きました。
未だ拍手の出来ない自分が恥ずかしく、リハビリの不十分さを一層認識しました。