堀江敏幸「回送電車」読了
エッセイでもなく、評論でもない、いわゆる「散文」とでも呼べばいいのでしょうか。一つが5ページくらいの話を集めたものです。
読み始めて、これはつらい、とまず感じました。話が高尚すぎてついていけないんですね(笑)しかし、ここで挫折しては読書人の名折れとばかりに頑張りました。そのかいあってか、途中から非常に平易な話ばかりになって、これならいけると喜んだ次第です。何事も最初からあきらめてはいけないと、巷でよく言われる人生訓を地でいったようなものでした。
作中に、フランスの紙巻タバコの銘柄の表記に誤りがあり、それを敢えてそのまま載せ、(そのままにしたい理由があって)それを解説の杉本秀太郎氏がゆるやかに指摘したのを受けて、最後の「ながい追記として」と題したあとがきのようなものの中で、そのわけを書いている。
このあたりが堀江敏幸の真骨頂というか、面目躍如たるところですね。そこらあたりの堀江氏の心情は、私の拙い語彙ではうまく表現できません(笑)
「雪沼とその周辺」「いつか王子駅で」「めぐらし屋」を読んだときから感じていたんですが、やはり堀江敏幸、ただものではありません。
「回送電車」シリーズは、たしかもう1冊買ってあるので、是非共近いうちに読みます。
エッセイでもなく、評論でもない、いわゆる「散文」とでも呼べばいいのでしょうか。一つが5ページくらいの話を集めたものです。
読み始めて、これはつらい、とまず感じました。話が高尚すぎてついていけないんですね(笑)しかし、ここで挫折しては読書人の名折れとばかりに頑張りました。そのかいあってか、途中から非常に平易な話ばかりになって、これならいけると喜んだ次第です。何事も最初からあきらめてはいけないと、巷でよく言われる人生訓を地でいったようなものでした。
作中に、フランスの紙巻タバコの銘柄の表記に誤りがあり、それを敢えてそのまま載せ、(そのままにしたい理由があって)それを解説の杉本秀太郎氏がゆるやかに指摘したのを受けて、最後の「ながい追記として」と題したあとがきのようなものの中で、そのわけを書いている。
このあたりが堀江敏幸の真骨頂というか、面目躍如たるところですね。そこらあたりの堀江氏の心情は、私の拙い語彙ではうまく表現できません(笑)
「雪沼とその周辺」「いつか王子駅で」「めぐらし屋」を読んだときから感じていたんですが、やはり堀江敏幸、ただものではありません。
「回送電車」シリーズは、たしかもう1冊買ってあるので、是非共近いうちに読みます。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます