神吉拓郎「たべもの芳名録」読了
本書は今年4月にちくま文庫より発刊されたものです。
筆者の名前は聞いたことだけはあったんですが、著作を読むのは初めてでした。この人は評論家というか、エッセイストというか、そっち方面の人と思っていたんですが、小説も書くんですね。しかも寡聞にして直木賞も受賞していたことも知りませんでした。
まぁしかし本書は当たり障りのない、食に関するエッセイです。可もなし不可もなしといったところでしょうか。でも文章はなかなかのものです。なんというか、あっさりとした味わいで、食べ物に関してはとかく蘊蓄を傾けて嫌味なエッセイをよく読まされるんですが、その点、本書はそんないやらしさもなく、さらりとしていて、面白く読めました。
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富岡多惠子「湖の南」新潮社
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