桐野夏生「IN」読了
こういう作家は、自分はまず読まないんですが、「山口瞳の会」会長の中野さんが桐野夏生が好きなんだそうで、「IN」を買って読むのを楽しみにしているとブログに書いてあったので、ついつられて買ってしまいました(笑)
読後、まず思ったのは、「まぁ買って読まなくてもよかったかな」と(笑)少なくとも新刊で1600円出してまで読む必要はありませんでした。まぁおもしろいんですよ。おもしろいんですが、なんというか、浅いというか…
主人公である女性作家と編集者のW不倫の愛憎劇がこの小説の一つの軸になってるわけですが、これがなんともはや、どろどろという感じでちょっと辟易させられました。それともう一つの軸である緑川未来男の著作「無垢人」に出てくる○子を主人公にした小説を執筆するための取材から次々に明かされる意外な事実というものがあるんですが、これもねぇ…ちょっといかにもテレビドラマ的というか…。おまけにその「無垢人」の一部を掲載してあるんですが(もちろん桐生夏生の創作)、島尾敏雄の「死の棘」を下敷きにしてあることは明白で、もちろんそのことをあげつらうつもりは全然ないんですが、その内容がまた陳腐!
久しぶりにはずしました(苦笑)
こういう作家は、自分はまず読まないんですが、「山口瞳の会」会長の中野さんが桐野夏生が好きなんだそうで、「IN」を買って読むのを楽しみにしているとブログに書いてあったので、ついつられて買ってしまいました(笑)
読後、まず思ったのは、「まぁ買って読まなくてもよかったかな」と(笑)少なくとも新刊で1600円出してまで読む必要はありませんでした。まぁおもしろいんですよ。おもしろいんですが、なんというか、浅いというか…
主人公である女性作家と編集者のW不倫の愛憎劇がこの小説の一つの軸になってるわけですが、これがなんともはや、どろどろという感じでちょっと辟易させられました。それともう一つの軸である緑川未来男の著作「無垢人」に出てくる○子を主人公にした小説を執筆するための取材から次々に明かされる意外な事実というものがあるんですが、これもねぇ…ちょっといかにもテレビドラマ的というか…。おまけにその「無垢人」の一部を掲載してあるんですが(もちろん桐生夏生の創作)、島尾敏雄の「死の棘」を下敷きにしてあることは明白で、もちろんそのことをあげつらうつもりは全然ないんですが、その内容がまた陳腐!
久しぶりにはずしました(苦笑)