ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

ここから始まる!新入部員5人

2010-04-16 23:20:43 | 教育

 なんとねぇ5人だよ。この少なさ10年ぶりか?!男の3人はともかく、女2人って、・・・絶句!!どうしてこんなことになっちまったんだ?

 素直に作戦の失敗を認めるしかないよな。部員たちは精一杯頑張ったもの。

 失敗の第一は何か?それは忙しい!大変だ!ってことを全面に押し出したことだろうね。大変だ、でもだからこそ充実している!!これがキャッチコピーだった。それを素直に受け取って、よし、頑張ってみよう!って新入生が10人やそこらはいるって踏んだんだ。

 全国レベルの活動に挑戦しようってぶつかってくる新入生、少なくないはずって読んだんだ。ダンスも演歌舞踊もミュージカルもすべて見せて、こんなにいろんなことができるんだ、って知ったらよおーしってやる気を燃やす新入部員に期待したんだ。

 でも、違ったみたいだな。大変そう、難しいかも、無理って結局に逃げてしまったってことじゃないかな。

 説得作戦を部員任せにしたのも問題だったかもしれない。顧問がもっと、一人一人と面談をするべきだったかも、ってこれも大きな悔いだ。新入生が意欲に燃えて入学してくる、なんてことないものな。期待半分、不安半分、遊びたい半分だもの。その期待の部分、意欲の部分は、当人任せにしちゃだめだったんだ。部員たちにも荷が重かった。やはりここは、顧問や担任の出番だったんだよな。高校生活での成長の大切さを吹き込めるのは、やはり大人だもの。この点に大いに抜かりがあった、これが結論かな。

 ついつい、僕たち顧問には、演劇部生徒の成長のすばらしさが見えている、演劇部活動の楽しさがわかっている、だから、それはパンフレットや部員たちの話しで伝わるだろう、って考えた。ここに落とし穴があったんだ。

 新入生には、どの部も同じにしか見えないんだ。どの上級生も同じにしか見えないんだ。本当は違うんだ。雲泥の差って言っていいくらい違うんだ。成長するってことだって、実感はできないだろうな。そりゃそうだ、先生方だって見えない人がいるんだから、まして、高校生、ましてまして、新入生においておや、ってことだな。

 そこをしっかりと熱く丁寧に教えてあげなくちゃなんなかったんだ。見えている我々が。通説に知っている我々が。それを怠った、これが一番の失敗だったってことだ。不覚!残念!申し訳ない!!

 でも、入ってきた5人は独立独歩、友達なんか関係なく最初から迷うことなく演劇部を選んでくれた。すでに置農演劇部の舞台を見ている生徒も何人かいた。これは嬉しい、頼もしい。実際、今日初めて基礎トレをやってみて、おお結構動けるじゃん!って奴が多かった。うん、質はまず確保できたよな、ってことで、ここから出発するしかない。彼らを大切にして、彼らと頑張るしかない一年が今日始まった。 

 

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いよいよ明日から!『新入生勧誘週間』

2010-04-11 11:44:27 | 教育

 待ちに待った?かな??うん、待ってたな、この日の来ることを。新しい出会いだから、大切な仲間とのね。たくさんの1年生に演劇部に入ってもらいたい。心の底からそう思う。

 演劇部に入れば、凄い高校生活が待っている。楽しくて、成長できて、実績も手に入る、そんな部活はそうそう無い。これほんと、間違いないことなんだ。卒業していった3年生の満足そうな表情みればわかる。今、毎日忙しく厳しい活動を続けている部員たちの笑顔を見れば納得できる。周りの人たちには見えないかもしれないが、僕たち顧問にははっきりと見えている。だから、自信をもって、演劇部入ろう!演劇部にお出で!って言えるんだし、この新入生獲得合戦にとことん熱中するってわけなんだ。演劇部で充実の高校生活を!ウソじゃない!!演劇部を選ぶかどうか、この選択は、新入生にとって人生の大きな岐路だ!って正直思っている。

 だから、新入生の勧誘にはあらゆる力を注ぎ、全精力を傾け、あらん限りのアイディアを絞り出して、取り組んでいる。今年はA4カラー8ページの演劇部紹介パンフレットを製作し合格発表と同時に発送した。新入生オリエンテーションの日には、それまでオリエンテーション終了後だけだったダンス披露を登校時にもやった。入学式でももちろん1時間以上踊り続けた。

 そして、いよいよ勧誘合戦の始まりだ。期間は4日間。ここでどれだけ演劇部の魅力を伝えることができるかが勝負だ。さて、そこでだ。演劇部の強みは何か?それは活動がめちゃめちゃ幅広いってことだ。ダンスがある。演歌舞踊がある。子どもミュージカルがある。もちろん本格的な舞台活動がある。だから、これらすべて見せてしまおう、ってことにした。1日に1テーマだ。月曜はダンス、火曜は演歌舞踊、水曜はミュージカル、これすべて実演で見せちゃおう。そして、演劇公演についてはスライドショーと説明で、昨年のカッコイイ舞台を味わってもらう、こういったプログラムを作った。

 演劇部が気になっている生徒は毎日演劇部に釘付けし、ちょっと見や冷やかしの生徒にはいろんな魅力で心を掴む。これが作戦だ。日替わりメニューの宣伝も、初日の昼休みホームルームに入ってやることにした。

 でも、一番の決め手は、部員たちの笑顔とやる気なんだよね。よほど演劇に興味がある生徒ならともかく、最後に新入生の背中を押すのは、その部の雰囲気なんだよ。先輩が心からその部活動に満足しているか、所属していることを誇りに思っているか、なごやかでなおかつ熱気に溢れたムードか、これが一番のポイントなんだ。

 そして、こればっかりは僕にはどうにもならないことだ。部員たちが迷い無く演劇部って素晴らしいよ、演劇部に入れば充実した高校生活が送れるよ、って自信に溢れて語りかけることができるかどうか、まっ、これは僕に対する評価でもあるわけだ。

 ということで、いよいよ明日から、本番!!!!

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菜の花座次回公演は『つぶやき六角堂』です。

2010-04-08 23:09:59 | 地域文化

 お待たせしております。菜の花座公演をお待ちの皆様、並びに菜の花座の皆様。次回作品、大変遅れておりますが、書いております。現在、80%書き上がりました。今、も書いておりました。で、おおそうだ!しばらく菜の花座について記事をアップしておらんではないか!と、はた気づき、これは何をさておき現況報告をいたさねばと、気移りして、ここで記事を書き始めました。

 菜の花座次回公演、第22回公演かな?は『つぶやき六角堂』であります。もちろん、座付き作者河原のオリジナルであります。苦労しております。苦心惨憺であります。が、来週には書き上がることでありましょう。

 お話しは、東北地方の和菓子の老舗『六角堂』にまつわるあれこれであります。主役は、だれだろう?今回も群像劇ってところでしょうか。久しぶりにホームレスが出てまいります。その男、なんと六角堂のおばあちゃんの生き別れし息子だ、ってんですが、どうも嘘くさいお話しです。

 六角堂は祖母、親父、そして四人姉妹の家族です。なんせ、女の多い菜の花座故、十把一絡げで扱わないと手に負えません。転がり込んだホームレスの男とどんなどたばたが演じられますことやら。涙と笑いの90分を目指しています。えっ?短いって?そうなんですよ。いつも、やたら長い、無駄に時間かかると悪評しきりの菜の花座、今回は、せめて皆様の生理的要望にだけはお応えしなげれば、とコンパクトに手短に手っ取り早くお話しを進めております。

 さて、どんなお話しか、それは見てのお楽しみではありますが、それを推理するよすがにと、今回参考にした文献をご紹介して、この記事を終わりにいたします。ふふふ、考えてごらんなさい、ってそんな暇じゃないか、皆さん。

 『地活な人々』三井不動産 S&E総合研究所 編 ON BOOK    

 『地域人とまちづくり』中沢孝夫 講談社現代新書

 『転落 ホームレス100人の証言』神戸幸夫 、ASTRA

 『「お金の毒」な人々』お金の毒研究会 三五館

 『ゼロから始める婚活入門!』脇光雄 文芸社

 『はじめの一歩を踏み出そう』マイケル・E・ガバー 世界文化社

 『また会いたくなる人』大橋清朗 講談社

 と、まあ、多彩ですなぁ!しかし、こう上げてみると、世の中いろんな本が出ているものです。まぁ、それが人間世界の面白さであるわけではありますね。乞う、ご期待でございます。

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新レパートリーは『祝い酒』

2010-04-07 09:04:39 | 地域文化

 昨年から始まったお年寄り対象の新ステージ『夢芝居』今年も継続だ。すでに三カ所の公演が決まっている。昨年準備した演歌舞踊5曲(『夢芝居』『津軽海峡冬景色』『男の情話』『柔』『お祭りマンボ』)とコント2本の組み合わせでも悪くはないのだが、ものごとは、常に新しい趣向を取り込まないと腐ってくる、ってこれ僕の直感だから、コント1本を新作にし、舞踊も1曲新レパートリーを加えたいと思っている。コントについて現在執筆中。来週あたりにはできるだろう。

 さて、新曲だ。いろいろ聞いた。様々探した。北島三郎、坂本冬美、都はるみ、CD買ったりネットで視聴したりして。そうそう、たまたま音楽配信サイトで出会った高校生演歌カレンなんて子の楽曲も衝動買いしてしまった。荒っぽくて情感は不足だけど、ぐいぐい迫ってくるエネルギーに押し切られた。おっと、新レパートリー、レパートリー。選んだのは『祝い酒』(坂本冬美)だ。

 選んだ理由、まず歌がいい。いかにも演歌だ。節回しも歌詞もこれぞ演歌って感じだ。内容も人生の節目をじっくりと描いていて、お年寄りには感動してもらえるだろう。次に結婚式のカラオケ定番ってことも大きい。部員全員がしっかり踊れるようになれば、友達や親戚や自分の結婚式の、いや自分の結婚式で踊っちゃまずいよな、アトラクションで披露したらかっこいいと思ったからだ。親戚とかご近所のおじさんきっと歌うからね。それに合わせてさっと飛び入りで踊ったりできたらこれは受けるよ。結ばれる二人への大切な贈り物になると思うんだ。

 ということで、『祝い酒』。またまた地元お師匠さん藤柳美香次さんに来ていただいた。午後2時からたっぷりと4時間。今回は中級技舞扇使いの稽古から。ひらりひらりと裏に表に自在に扱えるようにやってみる。先生のように滑らかに舞うようになんてさばけるはずがない。あっちでぽろり、こっちでぽろり。まっ、おいおい慣れるとして、踊りの稽古に入った。

 演歌舞踊は歌詞を忠実に振りに再現するので、一番から三番まで全部振りが違う。まっ、同じ仕草も混じってはいるが。だから、一通り振りをつけていただくまでに3時間かかった。その間先生の踊りをビデオに撮って、後はそれを大型液晶テレビに映しながら練習を繰り返した。それを先生がこまめにチェック。最後は4人ずつ一組で踊りビデオに収録した。

 もちろん、この程度稽古したからって、仕上がりっこない。先生からもまだまだ棒立ち!と厳しいお言葉をいただいた。あとは、このビデオを見ながら稽古を重ねることになる。なので、その夜の僕の仕事はDVD作成。撮影した動画をパソコンに落とし、まちゃあきさんの『最上川舟歌』と『祝い酒』それぞれ先生バージョンと部員バージョンをつなぎ合わせて40分ほどのDVDにした。これを部員17人プラス、演劇部の保存用で18枚を焼いた。こんなところしか顧問のできることなんだな。

 さあ、手本は全員が手にしたんだから、後は一人一人しっかり稽古して仕上げてくれよな。初舞台は新入生部活動勧誘週間だからね。

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作曲者に聞こえる”音”

2010-04-04 09:44:53 | 演劇

 レミさんが来た。朝、メールをチェックしたら、「今日行きます」って。やばいぞこれは!だって先月の30日に公演終わったあと子どもミュージカルはまったく稽古してないんだから。作曲者に見てもらう状態じゃない。せりふだって動きだってかなり飛んじゃってるに違いない。それに、二回の公演を終えて、大幅に手直しが必要ってこともわかっていた。

 でも、作曲者自ら指導してくれるってこんな素晴らしい機会はまたとない。それに仕上がった作品を見てもらうってことは、ある意味礼儀でもあるしね。よし、そんなら、この際手直しやっちまおうぜ!どうせいつかはやんなくちゃなんないことだもの。ってことで、早めに学校に行き作業に入った。

 約束の時間3時までになんとか舞台装置をセットし、削るせりふの指示を終え、衣装・かぶり物の準備が終わった。さっそくレミさんにみてもらう。

 いやはやひどいもんだ。せりふがまだしっかり入っていない上に直前の大幅手直しで立ち往生の連続。こんないっぱいいっぱいの状態で舞台に上がってたのか!と思うと今更ながら冷や汗ものだ。それに動きもせりふも未熟なことこの上ない。良い機会だから、こっちもダメ出しをと思って始めたメモだったけど、あまりのダメだしの多さにすぐに諦めた。こりゃじっくり通し小返しで直すしかないってね。

 さて、通し終えてのレミさんの感想。ばっさり落第点と切られるのかと思ったら、まずまずの仕上がりってことでまずは一安心。その後一曲ずつ歌と踊りを再現しつつ、具体的に声の出し方、歌うメンバーの数、ダンスの動きなど入念に直してもらった。その指摘は、然り、仰せの通り、納得、の連続だった。なんせ、ぎりぎりで仕上げた状態だから、歌とダンスについては、①歌詞を間違わない、②音程が狂わない、③大きな声で歌う、④笑顔で元気よく、こんな最低限のレベルでしか注意してこなかったのでね、もう、まったく作曲者に対しては汗顔の至り極まれり、だった。

 レミさんの指導を聞きながら考えたのは、「ああ、作曲者にしか聞こえない音があるんだなぁ!」ってことだった。台本の作者と同じ、せりふの言葉は誰もが読めるものであっても、それがどう読まれ発声されるかそのときの人物の心情やそれを表現する身体の動き、こういったものは作者の頭の中にはくっきりとあるのだけれど、それはせりふの一行一行からだけでは読み尽くせないものなんだってこと。だから演出がいる。これと同じことが音楽だってあるんだ、って当たり前のことを妙に実感した。レミさんの頭の中で響いている歌声は、今部員たちが歌っているのとはかけ離れたものなんだろうなって思いながら聞いていた。

 『トマト君』の歌は松田聖子の可愛らしいお色気、『ジュースマン』は宇宙戦艦ヤマトのササキイサオのたっぷりとした感じ、『ベジタブルクエスチョン』に至っては植木等のスーダラ節の適当さ、と、いやぁぁぁねそんな歌い方が作曲者のイメージだったなんて、知らなかった。ちょっと、こっちもまじめに対応しすぎたなってところだ。それにとしもこの幅の広さ、これもレミさんの大きな魅力の一つだと大いに実感できた。

 せっかく手直しをしてもらったので、この際、一気に二次加工に突き進むことにした。まず、上演時間を60分程度に圧縮すること、一人一人の演技を生きたものにすること、歌やダンスに磨きをかけること、そして、何より面白くすること、これを目指して後一週間とことんつっこむことに決めた。次回までには見違える作品に仕上げます!お約束します。レミさん。未来の観客の皆様。

 新入生歓迎の準備、定期公演の稽古、新しい演歌舞踊、新しいヒップポップダンスの練習、いろんなことがぎっちり詰まっているけど、まずやれる時にやる、それが大事だね。

 

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