ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

やっちまったぜぇ!

2023-10-25 16:49:14 | 米つくり
故障から1週間ぶり復帰の脱穀機、さぁて、再起第1戦だ。
こんだはばりばり絶好調だろうな、楽しみだぜ。と、始動!
あれれ、まただよ、結束部分が動かない!
止してくれよ、それ直すためにドッグ入りしたんだろ。不良のまんま戻って来たってことかよ。
あちこち触ってみるも頑として動かず、仕方ねぇ、農機屋さんにSOSだ。
待っててね、しばしの間。そんなバカなって思いつのって、一から動力系統を辿ってみたら、あぁ、ここのスプリングが引っかかってた。ここをグイっと、ほらね、動いたぜ。よしよしよしっ!
結束不良を防ぐためのちょっとしたコツも掴めたおかげで、イネ扱き作業はすこぶる順調に進んで、コシヒカリ1反部、再開1日目のノルマ終了。この調子なら明日ですべて終わるな。
翌日、またまた朝霧に出鼻をくじかれつつも、10時半開始で、モチ米終わったろ、コシヒカリ3枚、7畝も無事終了、機械はちゃっちゃか、余裕だぜ。ここらで扱き胴から噴き出した籾をも一度扱き直してぇ、と、
うわぁ、いかん!やっちまったぜ。
止めろ、だれか、止めてくれ!
鉄棒でできた捕捉籠、扱き胴に引き込まれとちまったよ。
凄まじい異音が響き、エンジン停止!
慌てて蓋を開けて中を覗き込む。
うわっ、鉄フレームがぐりゃりと曲がって扱き金具に巻き付いている。

すげえ力だな!どんな巻き込み方をすりゃこうなるんだ?がちっとからめとられて微動だにしない。
ヤバいぞ、ヤバいぞ。
我が家だってあとヒトメボレと黒米が残ってる。機械を共有する人たちの分はまったく手付かずのままだ。もし、機械が損傷受けてるとしたら・・・
いや、まず、なんとかこのひん曲がって巻き付いた鉄棒を取り外さねば!
持ち出したバールを使って、必死に鉄棒を捻じ曲げる。って、簡単に行くかよ、人間の手で。
こちらから攻め、あちらに回ってバールを突っ込み、無我夢中。心の中は、
ヤバいぞ、ヤバいぞだけ。回りじゃ家族や一緒に作業していた仲間からのシラーっとした視線。ええい、意地でも直してやるぞ、なんとしても。
悪戦苦闘の1時間半。執念岩をも通す!で、外れた?
外れっこねえじゃん!
鉄棒の両端部分が絡み合って、そこが頑として外れることを拒否してる。ダメだっ、やっぱり切るしかない!直径1センチ近い鉄棒なんて切れるか?
使える機器としちゃ電動ドリルカッターだが、鉄用のカッター部品はないよなぁ、買いに走るか?
待て待て、念のため金鋸でどうだ?って、言っても我が家のはちゃっちいぞ、あんなもんで歯が立つか?
試し、試し、もうすぐ陽が落ちる。猶予はない。
ダメもとって奴で、ゴシゴシ、キュッキュ、曲った頂点部分を削り続ける。おっ、ちょっと刃が入ったぞ。この調子ならと勢い込んでさら10数分。
やった!ついに切り終えた。
2つに分かれた金棒をえっさえいやと動かして、外れたぁぁぁぁ!
苦闘2時間、ついにやり遂げたぜ!
どうだい、この執念、やればできる、切れば外れる。
幸い、扱き胴にはまったく損傷なし。稲穂を扱くための刃がちょっと傷ついた程度で、作業には問題ない、ほっと安心、大いに安堵した。
結局、残りは明日に持ち越しになったが、それも作業の目途が立ったし、良かった、ほんとに良かった!
が、切断した部品はどうする?切った鉄棒を繋ぐ?そんなぁぁぁぁ!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする