ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

台本書き換え、いや自主的だから

2023-10-13 11:25:32 | 菜の花座
どうもねぇ、暗いんだよなぁ。
年寄りが、若者の意を受けて抹消されるって結末もそうだが、集められた年寄りたちもいがみ合うばかりで愛嬌がない。
そういう刺々した会話に笑いを感じ取れるのって、若い奴らと、まっ、俺みたいなひねくれ者しかいないんじゃないか。
高齢者扱って年寄りたちの笑いとるにゃ、やっぱり暖かくのどかでないと、って気付いたのさ。
現実は、高齢者はお荷物、年金下げて、保険は上げて、で締め上げ、できるもんなら、抹消したいと願う成田悠輔とその仲間たちが着実に力増しつつあるんで、そりゃヤバいだろ!って警告を発するためにどす黒い舞台作ったんだが、その行き詰まり感に書いた当人が耐えきれなくなったってことだ。
この現実は正しく伝えつつ、そこからの脱出路を示せないもんか。
要は、集められ監禁された高齢者たち、お互いに協力しあって生き延びてくれよ、って結末を用意したいと思ったのさ。
救いのない結末は生かしつつ、さらに脱出劇をどうつなぐか?
思案のしどころ、ってやつさ。
考えたね、いろいろ。登場人物が台本から出て来て自己主張し始める、なんてアイディアは魅力的だったけど、これは、ある事情により却下。
年寄りたちが反乱を起こすって筋立ては?よぼよぼのジジババが腕力で抑圧者を圧倒するてのは無理がある。
さて、どうしたもんか?
たどり着いた結論は、この台本を書いた高校生が終章を書き換えるって形だった。あっ、この芝居メタシアターの構図借りてるんでね、演じられたストーリーは実は高校生の頭の中で進行していたって構図。
初演の台本の最後まで演じた後、続編が書き加えられる、ってことにした。この二つの決着をどうつなぐか、書き足された新な結末をどう納得のいくものにするか、この辺りが見どころだな。
って、ことですでに改訂版は仕上がった。

が、実は菜の花座11月公演にゃもう1本書かねばならんので、まだしばらく、台本地獄が続く、あぁ。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする