普通じゃ作らない作物を作ろう、以前はそんなへそ曲がり意欲満天だった。例えば、豆だけで10種類以上作ったり、今のように流行りになる前に、ハーブに打ち込んだり。別にどしても食べたいからってわけじゃない。誰も作らない、だから鼻高々、嫌な根性だね、まったく。でも、手に入らないものが畑には幾種類もあるってのは、確かに幸せな気分だたったなぁ。
でも、こういう本末転倒の品種選びてのは、自然と廃れて行くもので、今となっちゃ、5種類の大豆がかろうじてのその名残りを止めているくらい。やっぱり日常の食卓に上れないようなものはとっとと淘汰されちまうってことだ。。
そんな中で、グリンピースは今も畑の一隅でしっかり自己主張している。グリーンピースそのものは別段珍しいもんじゃんない。チャーハンやチキンライスの天盛りにゃあ今も堂々センターを仕切っている。でも、自家農園で作ってるとなるとちょっとは希少価値あるんじゃないか?だいたい、どんな風にしてあの若草色のビーズができるのか、知ってる人、少ないんじゃないかな。今日も知り合いにお裾分けしたら、へぇぇぇ、こんな風にできるんだ!ってちょっぴり感動してたもの。
まっ、グリーンピースなんて小洒落た名前ついてるから想像しにくいが、要するに青エンドウ豆なんだよね。そう、サヤエンドウとかスナップエンドウの仲間。ただ、その実がふっくら膨らんで、豆として利用可能になるってことなだけ。見て、聞いて、なんだそんだけのこと?!って、まあ、種をあかせばなんだってたわいないものさ。
今年は夏前涼しかったこともあって、久しぶりの豊作だ。10数メートルのキュウリトンネルの片側にびっしりと実をつけてくれている。最初の収穫は、以前からぜひぜひ欲しいって頼まれてた人に差し上げて、次回収穫から我が家でいただくことにする。
まず、豆ごはんだろ、次にサラダか?煮物に彩りとしてぱらりと落としても良い。でも、一番の楽しみは富貴豆!砂糖を加えてふっくらと炊き上げた、青エンドウ餡だ。山形市の老舗のように粒を崩さずしかも柔らかに上品に、なんて具合には炊けないが、なぁぁに、つぶれたって美味しいのは美味しいのさ。これをパンに包んで焼けば、小倉パンだけど、市販の色着けウグイス餡とは比較にならない美味しさだ。この富貴豆パンを季節の逸品として楽しみに待ってくれてる人もいる。
さぁ、もうしばらくのご辛抱ですよ。