ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

鈍行列車はアイディア倉庫!

2017-07-03 06:35:27 | 菜の花座

 菜の花座次回公演『ニャン婆と時之助』の台本、行き詰ってる。当初考えた筋立てに無理がある、書きながら思い悩むようになった。なんとか抜け道を見つけないことにゃ、書き上げられない。締め切りは刻々迫り、残りあと3日!マラソンなんか走ってる暇はないよ。

 参加取りやめて台本書きに専念するか、悩んだねぇ、走りに行けば、多分まる一日つぶれちまう。この期に及んで、そんな時間の浪費が許されるか?!

 でもねぇ、決めてたこと止めるって、意外と痛手大きいんだよ。自ら決断したことであっても、どっかで自責の念が疼き続けるんだ。頭脳ってやつも結構敏感だから、ぐじぐじうじうじがわだかまってると、働きはとたんに悪くなる。無理やり集中させようとしても、すぐに横道にそれてしまう。どんなに切羽詰まっていても、決めたことは決めたこと、実行していく方がいいんだ。

 ただ、行き帰りの列車の中まで走りに頭を使ってる必要はない。高畠から福島へ、乗り換えて二本松までの2時間弱、帰りは乗り継ぎが良くなくて4時間半、この貴重な時間を無駄にする手はないだろう。このところ、本を手にとることもできず、うずうずしてたしこの際、溜まっていた未読本を持ち込んでしばしの憂さ晴らしとするか、とも思ったが、いん、いかん!そこまで甘やかしてどうする。一切本は持たない。代わりにノートとIpadをザックに詰め込みいざ出発。列車の中、乗り継ぎの待ち時間、台本のデッドポイントに意識を集中した。

 この暗礁さえ乗り越えられれば、あとはなんとか続けられるだろう、この一点突破のみ!まずは、これから書き足さねばならぬ不足箇所とか、設定の無理やキャラクターの曖昧さなんかを次々上げてストーリーに意識を集中、思いつく片っ端からノートに走り書きしていった。と、不思議なもので、霧の中に見え隠れしていた問題点がくっきり浮かびあがり、そうか!こうすりゃ題解決だと抜け道も見つかった。

 と、こうなると頭の方も自由気ままに回転し始めるようで、次々に斬新な?アイディアが浮かんできて、あっ、これ面白いって仕掛けを幾つも思いつくことができた。さらにはエピローグのシーンも細かい展開をイメージすることができた。

 この成果、いやぁ、思ってもみなかったなぁ。頭の中にゃほぼ完成だよ。そのヒントはノートにぎっしり詰まっている。あとは帰ったらパソコンに打ち込むだけ、まっ、実際にそんなにうまくは運ばんのだけど、すっかり気をよくして帰宅した。あっ、もちろん、大会も練習不足を乗り越えて完走できたって満足感も大きいけどね。すべて順調に行ったお陰で、帰路、新幹線の遅れにも鷹揚に、じゃ在来線で行くよ、1時間半待ち、上等上等!その間、Ipadでブログも書けるし。福島駅女性駅員の、このジイサン理解不能!新幹線馬鹿にする気!的な不満げな表情も楽しみながらホームのベンチでのんびり過ごした。いいねぇ、このゆったり感。早く移動するだけが鉄道の目的じゃないんだぜ。

 まとめ。決めたことからは逃げない。行き詰まった時には環境を変える。頭が疲れたら体を酷使する。以上、大いに成果の上がった旅ランだった。

 

 

コメント
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