夜中、激しく屋根を叩く雨音!よしっ、やった!
予報は雪だった。当然だよな、12月だもの。ここまで積もらなかったっておかしいよ、いやいや、天の恵みだった。シニア4期生の公演が終わって、大慌ててブルーベリーの囲い方やら、ぼかし作りやら、家屋の雪囲いやら、ぽっとん便所のくみ取りやらと、快適な冬を迎えるあれやこれやをやっつけることができた。
ただ一つ、あえて残してるある作業がある。野菜の収穫だ。今年、秋野菜は大失敗!畑の地力を読み損なったお陰で、まるでおがらない。さらに夜盗虫の大発生という強力な追い打ちにもあって、ああ、この冬は白菜、キャベツは買わんなねか?なんとお恥ずかしい!落ち込むことしきりだった。
ところがこの暖かい冬の到来だ。例年ならとっくに収穫のはずが、暖かくぽっぽかの日々が続き、なんと、じわりじわりと野菜たちが太りだしたのだ。さすが堆肥!ゆっくりじっくり力を発揮ってことだ。キャベツはソフトボールからバレーボールくらいには膨らんできたし、ぶかぶかの不甲斐ない結球だった白菜も引き締まった身体へと変身しつつある。もう一息、あと一週間あれば、冬を豊かに過ごせる野菜が手に入る。お願い!この天気続いて!
そこに昨日の雪だ。ああ、もうダメ!積もっちゃダメ!これが根雪になったら、せっかくおがろうと頑張ってる野菜たちの努力をへし折ることになるじゃないか。去年のように雪掘って野菜、収穫しなくちゃならなくなる。お願い、雨に変わって!
その必死の祈りが天に通じた。予想を裏切っての夜中からの激しい雨!よしっ、これで畑を覆った雪も消える。この低気圧が通過すると、あと数日は暖かい晴天が続くって予報だ。これでいい。これで、野菜たちも思いを遂げられるってもんだ。
いいなぁ、雨。白菜が喜ぶ声が聞こえるじゃないか。キャベツが肩を押し広げる気配が伝わってくるじゃないか。よかった!本当にありがたい天の恵みだ!
降りしきる雨に心を和ませつつ、さっ、今日は、一年ぶりに赤蕪の甘酢漬けでも作ろうか。雨の中、収穫?そんなもん気にするわけあんめっち!