ステージおきたま

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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

頭真っ白!ゲネ真っ青!菜の花座公演『不幸せくらべ』

2015-12-22 09:33:26 | 演劇

 やっぱりねぇ、1ヶ月で新作上げるって無理あるんだよ。シニア4期生の『シェアハウス ブルース』が終わったのが11月29日だろ、それからわずか3週間で『不幸せくらべ』本番だもの、これはプロ並みのきついスケジュールだ。いや、もちろん、台本は渡してあるさ、10月の半ばには。でも、菜の花座の役者、自分でどんどん台詞入れたり、役作ったりってできないんだ。だから、どうしたって、演出が入ってからの勝負、ということで、稽古は1ヶ月弱。ゲネの前になんとか通しを、って頑張ったんだけど、ずるずると押され押されて、結局、前日ゲネが初めての通しなんて悲惨な有様になった。

 しかも、スタッフは音響を除けば、舞台監督も舞台監督補も照明操作も全部初体験のメンバー、それもシニアだ。演劇始めてまだ数年、公演体験わずかに数回って人たちだから。いやいや、舞台スタッフなんてなんと!4期生にお任せって、おいおい、それは無謀だろ。舞台の仕込みは一週間前に済ませてあったから、後は照明、ぱっぱと決めて、ゲネの前に一度通そうって腹つもり、やっぱり無理だった。場転や照明転換のシーンすべて念入りにリハーサルしてたら、通しの時間はすべて使い果たした。

 前夜のゲネ、役者が顔を見合ったままフリーズすること一度ならず二度三度!飛ばした台詞、数10行!いや数知れず。いつもだと、記憶の達人が何人かはいて、台詞で詰まっても適当に助けを出して乗り切ってくれるんだけど、今回はその達人中の名人がシニア4期生公演を終えたばかりで手が回らず、自分の台詞でいっぱいいっぱい!記憶力定かならぬシニアも何人か大切な役についてるとなると、これはもう、薄氷どころか、水面を走りわたるほどの困難さだった。

 さすが温厚な僕も、この日は怒ったね。シニア4期生でも同じような支離滅裂ゲネを経験してたけど、まさか菜の花座で、それはないでしょ!舞台経験10年超のメンバー主体なんだから。いや、短い稽古期間で辛いってことは重々わかってる。でも、それ言ったら、甘えちまう。なんとかなるって高くくってしまう。だから、あえて、怒った!演劇学校の公演とは違うんだぞっ!レベル低っ!

 台詞に自信がないから、演技の方も恐る恐るの中途半端、まるではじけるものがない。喜劇なんて、思い切って突っ走って笑いも引き出せるってもの、なんだ?このつまらなさは!これで明日の本番突入なのか?今日言って、明日できるとも思えなかったけど、きつく厳しく、自宅での深夜自主練を要求した。できることって言ったらこれしかない。後は、本番前の午前中ゲネに一縷の願いをかけるしかない。やってくれよ、菜の花座の奇跡、見せてくれよ、菜の花座の底力!

 

コメント
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