ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

リリーフトラック

2015-12-25 09:44:02 | 農業

 田舎で譲れぬ大切なもの、そりゃ軽トラックでしょ。農道のベンツなんて言ってたやつもいたくらい、農家にとっちゃ頼れる存在、愛着のある仲間だ。我が家の三菱自動車製軽トラ、さすがにガタが来ていた。だって、乗り始めて24年だから。農作業がなくなる冬場となれば、倉庫の片隅で冬眠してもらっていたが、そうやって動かさない時期があるってことも寿命を短くした原因かもしれない。自動車だって人間と同じ、日頃から運動してないとガタが来るわけよ。

 エンジンの掛かりの良くないのは、この春、型の違うバッテリーを無理矢理つないだことで解決できていた。この顛末は過去のブログに書いた。問題はすぐにエンストすることなんだ。それも、減速していくと、すすーっとエンジンが止まる。だから、交差点なんかでは一苦労、赤信号ならためらうことなくエンジン切って待機するが、青でそのまま右折とか左折となると、走りながらエンジン停止!慌ててスターターのキイ回してエンジン始動、そんなことを交差点の真ん中でせねばならず、かなりの熟練の技を必要としていた。まして、後ろに車が続いていたりすると、追突されるんじゃないかと気が気じゃなかった。

 荷台の方も錆びてボロボロ、所々穴が開いてたり、後部のアオリはひん曲がってたりと、重い農機を積み込むこともあるトラックとしてはスリル満点!不安がいっぱい!そんな下半身不随意、足腰弱った状態で、しかも来春には車検!これは買い換えるしかないか、でも、新たに購入する経済的余力はないしなぁ、悩んでいたところに、天の助け!地の救い!友人が軽トラックを手放すという。旦那さん一人、東京から高畠に移り住んで20年近く、ブドウ作りなど頑張ってきた人だが、老齢ともなり、結局奥さんの都会暮らし引力に抗しきれず、東京にUターンすることになった。

 彼のスズキ軽トラ、彼自身も中古をゆずり受けたとのことで、なかなかの年代もの。車検証を見てみたら、17年乗りこなしたものだった。でも、我が家の24年に比べれば、年寄りと言っても、人間で言えば60代、見かけはすり切れてはいても、まだまだ働ける。バッテリーも交換したばかりとあって、エンジンの掛かりもいいし、もちろん、走行中のエンストなんてあり得ない。渡りに船と、こちらの言い値で貰い受けることにした。

 我が家の三菱は、目出度く?廃車。車の取引も始めたご近所のガソリンスタンドに引き取ってもらった。3,000円也。廃車手続きすべて代行してもらって、お金もらえた。最後までお役に立ってくれたってことだ。感謝!

 それから数日後、くだんのスタンドのお兄ちゃんから、あの軽トラ乗りたいって人がいるんだけど、使わせてもいいか?との問い合わせ。おお、そうか。車検5月まであるからな、その間だけでも使いたいって奇特なお方もいるってことなのか。まだまだ乗れるトラック、乗ってもらって大いに満足、ぎりぎりまで大切にしてやっておくんなさい。ただし、名義の変更だけはきちんとしておこやいな。

 ということで、我が家の農作業車、24年間使用のよぼよぼ爺ちゃん、17年もののおっさんにリリーフをあおぐこととなった。我が家の農業も終盤戦、できれば、中継ぎでなく、クローザーとして締めくくってほしいと願っている。そう、そのためにも、大切に使わないとね。

コメント
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