ステージおきたま

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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

前日ゲネ、結果は?

2015-05-31 07:33:41 | シニア演劇
 通し稽古が思いの外上手く行ったので、ちょっと安心してしまったのかなぁ?あるいは、自信持ちすぎ?昨夜の前日ゲネはボロボロのズタズタのグダグダだった。

 シニア演劇学校4期生が見学していたこともあったかもしれない。最初に一人二人が躓き、その不安がまたたくまに伝染して、途中急停止すること数回、不要な回り道や照明からはみ出ること多数。シニアの難問が浮き彫りになったゲネだった。

 一番の問題は、せりふが出てこなくなること。相手がちょっと飛ばしたり違ったせりふを言ったりすると、もうまったくお手上げ状態、今回は最長2ー分間に渡る沈黙が舞台を支配した。臨機応変の応用力のなさ、これは経験不足ってこともあるが、やはり頭が固くなっているシニアの泣き所だろう。

 次に、慢心という欠点も見られた。人生経験が豊富なだけ、なんとかなるさっという、よく言えば楽天的、悪く言うなら高く食った姿勢がちらっと見えて、それが失敗につながった。稽古不足は明白なのだから、こちらが照明に四苦八苦している間、みっちりねっちり稽古を続けて欲しかった。一度できたから、もう大丈夫!はシニアには絶対に禁物だ。安心の今、その直後にどでかい落とし穴が待ってるってことだ。

 ひとたび浮き足立つと、全体が落ち着きを失って、おもしろみも勢いもない舞台になってしまった。恐ろしい!シニアの芝居の持ち味、元気一杯と楽しくおおらかに!これを失うと、演技力の拙さがあからさまになってしまうということだ。



 残す挽回の機会はあと1回。午前中のゲネ!いやいや、その前後だってあるぞ。目一杯稽古を繰り返して、気持ちを高めて行こう。役者まかせにした僕の落ち度をせめて最終回に取り戻そう。照明はカナミが僕の失敗をカバーしつつ頑張って良い明かりを作ってくれた。舞台監督のナオミもあちこち走り回ってバックアップしてくれている。なを子さんも初挑戦の音響に戦々恐々となりながらもこなしてくれている。



 あとは、役者たち、徹底した集中力で会心の演技をしてやろうじゃないか。今日は2時、開演だ。今からでも間に合う。ゲネであれだけ失敗すれば本番はきっと良くなるから。
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