たかはしけいのにっき

理系研究者の日記。

投げださないで

2011-03-23 02:37:40 | Weblog
 すべてにおいて、自分が出来るベストを尽くさなきゃいけないなんて、思わないほうがきっとイイ。
 確かに最初はその気持ちでぶつかっていかなきゃだけど、完璧主義で、どんどんベストが尽くせない自己嫌悪になっていくなら、途中からは、自分がやれることのちょっとでもできることをして、自分を認めていく、ってやった方が上手くいくと思う。

 [じゃぁ、もっともっと、沢山、口を出していけば、本当にイイの?できるよ。]
 『そうです。ただ、注意しなきゃいけないのは、ここで、こうやって思ってる、この空気とは全然違いますから、あの場は。今とは全然空気が違うあの場で、今思ってることの60%でも出来たら、かなり出来が良いほうだ、って思いながらじゃないと、絶対に続かないです。』 
 [あー、うん。]

 決してあせらない。予定外でも、計算外でも、あきらめないで、その中で自分が出来ることをちょっとでもしていくことが、成功への一番の近道。

 こういうことは、努力についてだけじゃなくって、思い描いている理想や願いに対しても、同じことが言える。
 とにかく、自分が中心となって、ものごとを推し進めようとすること。自分が設定したレベルが、自分にとって、高ければ高いほど、現実は甘くないって立ち阻むことになるから、小さくゼロスタートすることに慣れていけたら良いなっと思う。

 『もうダメだよ。。何もできなかったし、、違いすぎるもん。』
 ≪そりゃ、簡単にはいかないよ。これは、僕の口癖なんだけど、今できることを考えろ!、って。ここでどんなに思ってみても、K君自身が、その場になったとき、どこまでできるか、ってことで、ここで思ってたことの半分でも、できるようにしていけばイイんじゃない?≫
 『…うん、ありがとう、頑張ってみるけど、本当にありがとう。』

 自分の自分勝手な理想や願いからあまりにも違う、現実や、価値観の相違や、誰かの想いや、集団のカラーなどを、目の当たりにすると、すべてを投げだしてしまいたくなるし、諦めたくなる。もちろん、そうしなきゃいけないときもあるけど、そうじゃないなら、完璧主義だからって理由で逃げちゃダメだ。

 だって、自分の理想からは遠い、って痛感させられたってことは、確実に一歩、現実は自分の理想に近づいてるってことだから。
 何事も、いきなり理想だったら、つまんないでしょ?だから、理想とは違うモノをきちんと受け止めて、少しでもできることをやっていくことが大切。

 それに、理想ってのは、レ点をつけて、想いのことわり、ってことだ。想いについて、筋道を立ててハッキリさせることなんて、そもそも不可能。
 理想なんて、みんな、それぞれに時間変化してイイものだし、きちんと理想があることは大事だけど、全体的に、もっと、理想の「たかが」の部分に目を向けるべきだと思う。

 理想や願いを目指しながらも、少しでも、ほんのちょっとでも、できることを。お互い様なんだから、お互いに、自分の想いの容量に、他人の理想を飲み込んで。
 それが、ホンモノへの第一歩だと思っている。
コメント
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