たかはしけいのにっき

理系研究者の日記。

待ってあげる気持ち

2010-10-21 03:29:19 | Weblog
 自分は大勢の中のたった1人の存在であることを自覚することは難しい。
 そんな事実を、定量的にも定性的にもきちんと自覚でき、それに伴った行動ができれば、集団のコントロールを自然と任されるようになる。この特殊能力は、非常に酷なことに、すべての教員や博士号取得者達に要求されていると思う。

 ≪個人練(個人練習)する意味って、どれくらいあるかなー、って思っちゃうんだよね。。≫
 『簡単だよ。うちはメンツ4人でしょ、だったら、単純計算で、全体の1/4。自分が、全体に対して、1/4も寄与できるんだから、かなり練習する意味があるんじゃない??』
 ≪まぁ、確かに。≫
 『もっと言えば、ライブにでるのは、総勢40人くらい??だったら、1/40の寄与になる。実際にはもっと高い割合の寄与になるはずだから、向上する意味は、かなりある。』

 そんな風にして、自分の頑張りの価値を知り、実際に、今、自分は何ができるか?、を考えて行動できれば、案外それだけで、リーダーシップの基本はできているのだ。
 これを他人についても、他人の立場に立ち、他人の感情や思考を想像して、行動できれば、かなりのリーダーシップになる。慣れてなくても。

 環境依存性はかなり強くって、本当の意味で、こういうことができているかどうかは、どんな系のどんな人でもあやしい。本当にこういう能力がある人は、場所に関係なく、リーダーシップがとれるはずだ(何人かしか見たこと無いけど)。
 日本でも外国でも関係ないし、進学校の中でもコンビニの前に屯している高校生達とでも、先輩も後輩も、ほとんど関係ない。言葉による絶対的な役割は存在するけど、事実上では、関係ない。

 目指すべき方向は、言葉にとらわれない、そっちで、この環境ならできる!、は一番ダメなイイワケ。
 っま、俺も、そのイイワケ、使っちゃうけどね。でも、ダメなコトってわかってるだけ、マシでしょ?
 ここがダメだってわからないと、どんどん狭い価値観になってしまう。

 「…って言われてさー、最初、冗談だと思ったんだけど、マジだったみたいで。。」
 『あー、マジか。。思うだけなら良いけど、言っちゃうんだー。』
 「俺も、思った。言っちゃうんだー(笑)、って。」
 …
 『まぁ、やっぱり、かわいそうだ、って思ってあげたら?大人ぶって。』
 「大人ぶってね(笑)。」
 『んで、今度同じようなこと言われたら、感情に訴えかけるように、「俺のこと、そういう目で見てるんですかー。いやー、非常に残念です。」って言えば、良いんじゃない?』

 相手の発言力に負けていてはいけない。解析力をフル回転して、相手の発言→思考(読み取る)→感情→こっちの発言、っとSelf-Consistentに解き続けなきゃいけない。
 即座に解析しないと、相手の狭い価値観を、押しつけられちまうぞ。

 相手の能力を考慮して行動できるのも、リーダーシップのうちだ。
 自分自身をSelf-Consistentに解くのが自分よりも遅いんだって思ったら、待ってあげなきゃいけない。だけど、この部分は誰にでもするわけじゃない。どうでもいい人には絶対にしない。特に、本気で倒したい相手なら、たたみかけて終了。

 俺も同じように言われたことがあったけど、言葉をかけられればかけられるほど、自分の気持ちが離れていくのに気がつき、まるでいつもと立場が逆、って思っている俺の思考が、改善の可能性にかけてみたい、という気持ちに変わり、待つことを選んだ。
 それが、正しかったかどうかは、今もまだ、わからないけど。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする