桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

見ものが、もう一つ

2013-06-19 | Weblog

今朝の「赤旗」紙に、慰安婦問題で「政府資料に強制の証拠があった」と出ていた。

何でも、共産党の赤嶺議員の質問主意書に対して「強制連行を示す資料がある」と安倍政権が認めたらしい。

馬鹿だよね、橋下。銭金ばかりで弁護士稼業をしているから、人権や真実を見抜く目など、どこにもないのだろうが、「バタビア臨時軍法会議の記録」と言う文章があって、その文章には「抑留所に収容していたオランダ人女性を慰安所に連行して売春を強要した」事実が記録されているとか。

こんな記録の存在を安倍内閣が認める回答をしたというのだから、どうするんだろうね、橋下クン。

橋下と言う人物は、口先が達者。きっと言うかも、「バタビアの記録はオランダ人女性のことだ。朝鮮半島の女性ではない。私は、朝鮮半島での強制連行を言っている。オランダ人女性に記録があったならば、なぜ朝鮮人女性には記録が存在しない。そこがおかしい。私は正しい」なんて。

冤罪を語り続けることは、そう容易ではない。それと同じに「慰安婦にされた。強制連行された」と、自らの苦痛を訴え続けることも、簡単には出来ないだろう。人権には疎くて冤罪の弁護などしたことのない橋下弁護士には、冤罪を訴え続ける者の心境など、考えも及ばないのだろうが、長く自らの苦悩を耐えて訴え続ける、そのことだけで俺は強制連行された人々の苦痛を理解するし、その訴えに嘘などあろうはずはないと確信できる。

判るまいねええ、かの有名な飛田新地組合の元顧問弁護士君には。


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