桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

今度は志布志事件国賠

2015-03-13 | Weblog

富山県警本部長が「氷見事件国賠では控訴しない」と表明したとの新聞記事を読んだ。当たり前だし、富山県警に控訴して闘うメリットはないはずだ。真犯人が現れてしまい、柳原さんの無実は明らかなのだから、その柳原さんが「自白」で来たのは、誰が考えても取調官の誘導以外ないことも、これも明らかなことだ。

それを「柳原さんが悪い」と批判すれば、その唾は自らが浴びることになる。今日は「司法改革」として「密告取引法」や「盗聴自由化法」が閣議決定されたようだが、好き放題に国民を監視する法案を作ろうと言うとき、警察が自らに火の粉を浴びる闘いをするわけがない。

これで柳原さんの闘いは終わる。良かったと思うし、これからの人生を頑張って生きて欲しいと思うだけだ。

そんな今日、志布志事件国賠裁判の判決日が5月15日だと知らされた。

次は志布志だ!