桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

東住吉事件集会

2015-03-07 | Weblog

今日は再審開始決定から3年。検察の抵抗による大阪高裁での審理が終わったことから、1日も早い再審開始決定の確定を求めた集会だった。
パンツ一丁で室内の駐車場にガソリン7リットルを撒き、ターボライターで火を点け、火事にして入浴中の子供を殺した、とされたのが東住吉事件だ。
ガソリンを扱ったことのある人ならば、その嘘は、すぐに理解するだろう。ガソリンを撒いたらば、すぐに気化する。7リットルも撒いたらば、もしターボライターで点火すれば、その時点で爆発的な火災になり、「パンツ一丁」でなくても猛火に包まれて焼死するだろう。
この犯人にされた人は「パンツ一丁で放火」して無傷なのだ。なのに、その自白は真実だとして有罪になり、今も刑務所にいる。
今日は、この3年に検察が行ったガソリン7リットルの点火実験など、その抵抗内容を聞いたが、自白通りの点火実験では、弁護団実験と同じに、駐車場にあった風呂場の種火に引火してしまい、「点火」する前に猛火になったそうだ。
当然だよね。科学は弁護団がやろうと、検察がやろうと、必ず同じ結果になる。従って、犯行自白は嘘となった。でも、諦めない検察は、自然発火を否定する検証をやったが、それも無駄な抵抗で、ホンダアクティは、給油口に不具合があってガソリン漏れを起こすことが、各地からの報告で判ったのだ。
真実は強いねえ。
気違い集団の検察は、それでも有罪を求めて頑張っているのだから、この集団に付ける薬はない。
東住吉事件は、この夏までに再審開始決定維持の判断がなされることになるだろうが、改めて気違い集団を矯正する法律を作らなければならないと思った集会だった。

何時もながら

2015-03-07 | Weblog
昨夜は、岸和田泊まり。中村家にお世話になったが、松本夫婦も来て、飲んで話しての楽しい夜だった。
もちろん、可愛い中村家のお孫さんも集ったが、少し見ない間に、少女から女性に変身したと感じる娘もいてビックリ。子供を見ると時間の経過が判る。
サッカーに打ち込んでいた男の子は、もうすぐ受験とかで、真剣な表情でじいちゃんに勉強を教えて貰っていたのにも感心した。12時ころまで頑張っていたのだから凄い。
話して笑って、何時もながらに楽しい中村家だったが、可愛いお孫さんたちに、何時もと違う思いを感じた夜だった。

柳田さんへ

2015-03-07 | Weblog
俺のブログに、韓国問題で書き込みをくれる柳田さんは、実に見識が深い。
常に感覚重視で思いを書く俺は、ここまで詳細に細かい事実を把握して従軍慰安婦問題などを論証出来ることを尊敬している。
今回も、また創氏改名で、朝鮮名を使った人が存在したと事実を以て反論をしてくれた。
本当に博識で、良く事実を知っていると、改めて感心するが、余りにも知り過ぎていることから、韓国批判が隘路に入っているように思う。
柳田さんの書くように日本名を使わずに朝鮮名を使う人がいたかも知れない。でも、だから創氏改名は、何も朝鮮民族に禍根を残さなかっただろうか。
他国に侵略されて武力で支配される屈辱は、何も遺恨を残さなかっただろうか。子供のころに虐めた人は忘れてしまう。でも、虐められた人は覚えている。
それと同じだと思う。
韓国の対応には、それは矛盾や怪しさがあり、過剰で過激かも知れない。
総理大臣たる伊藤博文を暗殺した安重根が英雄とされるのはおかしいかも知れない。しかし、それを侵略して屈辱的な扱いをした側が言うものだろうか。
慰安婦問題にも、事を細かに検証すれば間違いはある。大いにあるが、慰安婦として辱しめた側が、あれこれを言うのが正しいとは、俺には思えない。
もちろん、過剰な数字の間違いは間違いだ。でも、女性の人権を犯したことは、これも間違いない。そこを認めて、悪かった反省から始まらなければ、殴られ、蹴られ、虐められた人たちは納得出来ないのではなかろうか。
だから、韓国の主張が客観的に間違いだとか、数字が違うとかの細部の間違いを語るよりも、日本国が朝鮮民族を傷付けた行為を素直に認めて、そこから議論しなければ友好など、始まらないだろうと、俺は思う。柳田さんの主張はもっともだし、その見識は正しいと認めるが、真に日韓友好を築くには差異を語るよりも、認めるべき前提を明確にしなければならないだろうと思う。そこが、あの戦争や侵略を行った日本という国の持つ宿命だし、アジアにおける日本の特殊な立場だろうと、俺は思っている。
柳田さんは違うだろうが、その過去を無きが如くに語り、主張する人が増えたことが、より問題を複雑にしているのではないだろうか。