桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

辛い別れ

2013-05-13 | Weblog
今日は、布川弁護団の秋元先生の告別式だった。
秋元先生は、まだ結婚したばかりだが、その夫人に「桜井さんが頑張って闘って来たから出会えた」と語っていたらしい。それなのに、何でだよ!と安らかなお顔を見て涙が出た。
何でも、俺の詩集を本棚の一番取りやすい場所に置いていたとか。
もっと一杯、一緒の時間を過ごしたかったと、悲しみとともに嘆きの尽きない告別式だった。
最後まで、今日は時間をともにするつもりだったが、最後のお父上のご挨拶が胸に刺さり、耐え難い思いになって帰って来た。
話したいことを準備していたが、悲しみで言葉にならないと言う。
そうだよ、自慢の息子が38歳で世を去るなんて。あり得ない。
絶対に子供は親より先に逝っちゃダメだよ。